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目と手の協応にむかうプロセス

 昨日のAクンで思い出したことです。

 物をもてない、投げてしまうAクンにカードを両手で持って貼り付ける、入れる活動をしてもらっています。両手でカードを持たせるように補助をし、ホワイトボードに貼り付けていきます。

昨日、気づいたのは、手がホワイトボードに伸びていく過程でAクンの視線は手元に行き、貼り付けるとどうも達成感のような表情をすることです。これはポストのようにカードを落とす装置でも同様です。

「目と手の協応」の発達過程を思い出しました。「目と手の協応」はけっこう誤解されています。これは目と手が一緒に動くことではなくて、視覚がリードしてそれに手が導かれて動いて行かねばならないのです。

Aクンのような運動が視覚や聴覚よりも優位なステップでは、運動に視覚・聴覚が呼応しています。だからこそ運動を導いた結果、視線が動いていったのではないでしょうか。

そして、大事なのはそこでみえた達成感。まだまだ身体のコントロール性が不十分で思うに任せぬAクン。「がんばりたいけど、がんばれない。」中で補助してもらって、見ていたみんなと同じような動作が「できた」喜びが感じられたのでしょう。

物を貼り付ける、納める、終点のある動きからスタートしていく意味を確認したのでした。

 視覚的な情報処理の統合が難しい発達障害児の支援の方法論とひとつとして、視機能のトレーニング等もはじまっています。この目と手の協応という視点から運動を頼りに注視や選択的な注意を支えていくのも方法論かなと思います。

感覚と運動の支援については淑徳大学の宇佐川浩先生の実践が秀逸です。

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