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経験不足

前回に引き続き、保育でよく使う言い回しです。

「経験不足かしら?」には大きな問題性があります。

経験を重視する視点が強い保育者は、どうも構造とし

ての育ちの理解、発達理解が弱い傾向にあります。

経験が量のとらえであるために、質の分析である発達

理解が難しいのです。

やれば身につく、やってないからだめだというのは短絡

的過ぎる。

そして「経験不足」には園でうまくないのは家庭での養

育がよくないからだというメッセージが入っています。

だから平気で何年も園にいるこどもにも経験不足といっ

てしまうことがあるのです。いったい、園で何してるの?

と言われかねないのに…

日本の子育ての姿勢として、原因をこどものせいにしな

いという伝統があります。

「こどもは宝物」という文化基盤があるからなのでしょう。

けれども、その裏返しとして親が責められてしまうように

感じます。

しかし、現実的にはすべてが養育の問題に起因するこ

とはあり得ないのです。むしろ発達的問題がある場合は

養育よりもその影響が大きいのです。

そして園で見えている困難は園で解決したいものです。

原因が家庭にある場合も勿論あります。

けれども逆を捉えれば、園でよき子育てをすればよき

影響が期待できると思うのです。

さらには行動問題には機能があるととらえる時には,

園での困難の探求はまあ園中心に考えた方が合理的

で、奇妙な解釈や物語を作らずに済む。

目の前のこどもの困難を、目の前のこどものあらわれ

をもとに理解し支援していく。

これが科学的な支援だと思うのです。

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