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やったヒトだけがわかること

 あるケース会議でのこと。

「視覚支援は本当に有効なんでしょうか?」というお尋

ねがある園からありました。

「ん?何を言っているのかな?」とちょっと怒りを含ん

で聞いていると、年少クラス学年団で取り組もうとした

所、発達障害サスペクト児以外はみないというのです。

 そうなのです。

保育のユニバーサルデザイン化としてとらえ年少さん

でやってみると、年少さんの感度は極めて低いような

のです。どうもまだ抽象化や系列化が深まっていない

ステップである年少さんには、手順を追って自分でや

っていこうというのは時期尚早なようです。例えば、身

辺処理については年少さんでやっとひとつひとつが自

立できてくるので、まだまだ組み立ててやることは難し

いのです。

これはやってみたヒトだけがわかる気づきなのでちょ

っと感心しました。

 それから園でつかっている登園後の手順カードを拝

見しました。

具体的な生活場面を写真にとって示しています。そし

てそれをヒトコマヒトコマみせているようです。

実はこれもうまくいかない理由のひとつ。

どうもやって欲しい現実をそのまま撮影しても示されて

いる情報が多すぎて着目できないようです。うわぐつ履

いて欲しければうわぐつだけで十分でうわぐつを履こう

とする画像は余計な情報のようです。

さらに、園でつかう場合はどうも具体的な画像でなくて

も絵で十分なようです。むしろ、その方がいいのかもし

れない。

それから大事なポイントは視覚的支援は見通しのため

に流れを示していくことです。言葉が理解しにくいこども

に見せるという側面は園では少ない。ですから、ヒトコマ

ヒトコマみせてもあまり意味はなく、わかっていることをわ

ざわざ示してもユニバーサルデザインいうとらえではなか

なかみんなは見てくれません。

冒頭の「有効なの?」はここからも来ているようです。

まあ、これもやったヒトだけがわかることなので素敵です。

 そうなのです。

視覚支援は広がってきましたが、「見せればいい。」という

ほど都合はよくない。大人がやってほしいことだけを大人

が自分の思いだけでつくった道具で見せても見てはくれ

ない。

発達障害児やサスペクト児では直接的に有効であっても

ユニバーサルデザインとして使う場合にはもうひと工夫必

要なのです。

本当に効き目が出てくるのはすじみちが楽しめるこれから、

来年のクラス作りに向かって是非続けてくださいとお伝え

しました。

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幼児期の支援」カテゴリの記事

コメント

「写真」に含まれる情報量は大変多いので、お子さんによっては視覚支援にはむかないことがありました。
簡単な「絵」で簡潔に表わすことが大切ですね。

それと大人が「見せたい視覚支援」ではなく、子どもが「見たい視覚支援」を大切にしていきたいものですね。

投稿: BOGEY | 2009年9月25日 (金) 23時13分

 BOGEYさん、いつもありがとうございます。
「みせること」基本のキですが、けっこうそこを巡ってはまだまだ議論も研究も必要だなと思います。
いつも「こどもにとって」がぶれてしまうのは、ホントにきをつけなければなりませんねえ。

投稿: けやき堂 | 2009年9月27日 (日) 09時56分

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