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「不安」からの脱却

 「ひとりでビデオみたいからあっち行って!」

スタッフみんなが喜んだある子の言葉です。

とても不安の強い子です。

家庭的な困難があり、安全な愛着がなかなか形成

されにくかったことが原因だったと思います。

泣いて泣いての日々で、「こわい!」「いっしょに!」

がホントに多い。

我々はこの子に沿うことにしました。

大人の病気のひとつに「ひとりでやりな」志向があり

ます。思うのです。「ひとりでやりな」は「ひとりでやり

たい」と呼応しなければi意味ありません。

それから最近のこどもたちの姿をみると、「ひとりで」

よりも「いっしょに」の方が大切な気がします。

そんな訳で私は寄れば触ればこの子にくっついてい

くようにしています。

そんな日々の中で、好きな大人ができ、はっきりと関

係を求め、欲しい物・したいことを訴える思いと言葉

が育ってきました。

冒頭の言葉の前にもこわくて逃げ出したエピソードが

あった一日でしたが、大好きな大人と久しぶりに

べったり過ごすことができた後で出てきた言葉です。

子育てとは「いっしょに」の蓄積です。

大人がいかに「いっしょにやるか」と言えるかが生命

線です。

たぶんもうじきこの子は私を置いて行きます。

寂しいですが、とても期待しています。

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コメント

はじめまして。中学校で支援員をしているもじらと申します。こちらではしみじみとそうだよなぁと感じさせられることが多々あり、いつも勉強させていただいております。

今回の「不安」の件、大変共感致しました。私の見ている生徒もまさにそうだと思うのですが、担任の先生は「ひとりで」を目標に掲げ、極力大人と一緒にやらないことを本人にも求めます。「近くに寄り添って不安を取り除くだけで随分と安心して吸収できることもあるのになぁ」「そして安心すればできることは自分から一人でやろうとするのになぁ」と思うことも度々です。

「いつも大人に頼るようになる」「甘えが出てくる」などもよく言われる言葉ですが、近くにいて必要以上に手は出さない、といったやり方であれば丸投げにはならないし、段階的に自分でできることを増やしていくよう持って行くこともできるし、一石二鳥だと思うのですが「ひとりで」志向は強いですね。

そして安心した生徒から「先生もういいから」と言われた時の寂しさと喜びは確かにひとしおです。「いっしょに」いることは不安の強い子にとっては生命線のようなところがあると思います。もう少し「いっしょに」を見直すべきだと思います。

投稿: もじら | 2009年9月13日 (日) 17時35分

 もじらさん、ありがとうございます。
大人は勝手なもので、変な時にくっついて
いて本当に必要な時に離れようとする。
・いつも大人に頼るようになる
→みんな他人頼っているからいいじゃないか。
・甘えがでてくる。
→みんな自分のありかたに迷っていて誰かに
支えられている。
困難を抱えたこどもたちばかりひとりで頑張れ
って不当ですよね。

投稿: けやき堂 | 2009年9月13日 (日) 19時40分

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