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中央突破

  ある園でかなり特徴的な、かなり重度感のあるおこ

さんが入園してきました。御家族には問題意識は少な

く、すぐに療育へつながりそうではない。人から離すと

どこかに行ってしまうし、共感性やことばはほとんどみ

えないと言います。どんな支援を?というお尋ねです。

こういう子2歳代ではけっこういます。

 我々がまずやっていることは感覚運動的な接近です。

保育ではやりのベビーマッサージや赤ちゃん体操を

じっくりやることからはじまります。

これが大変。大人に身体を委ねて弛緩するなんてでき

ません。動きを止められるのも、触られるのもイヤな時

期です。でも、いやだからこそやっていかねばならない

のです。なぜなら、本人がとても暮らしにくいからです。

食べられるものも少ない、介助もイヤ、ヒトに向いてい

ないので跳んでいってしまう。家族も苦しい。

 幼児期は障害の影響が生活習慣の影響よりも非常に

強い時期です。この時期あるタイプのこどもたちの過敏

性はとても強い。同時に対人的な疎通性は極めて弱い。

この過敏性の強さゆえに対人的遮断が起こるのでは

ないか?よく乳児期手が掛からずおとなしかったという

こどもが多いが、ヒトというもっとも強い刺激を回避する

ために、泣いたりしてあやされることを避けるために、

おとなしいのではないか?かの小林重雄先生がおっ

しゃっていました。

「過敏性を軽減し、対人意識や動機を育てる。」これ

が早期支援の入り口だと思っています。

しかし、過敏だからゆえにこどもたちの抵抗感は強い

ものでここに知識と意志と格闘が必要なのです。

ちょっとずつちょっとずつ短い時間だけ迫る。

・終わった後には開放し、好きなものやことが待っ
ている。

そんな風にしながら積み上げていきます。

時に「泣かせてでもやる必要はあるのか?」という疑

問が出てくることがあります。見通しがもてない時に

出てくる疑問です。やってみて、泣いた先に育ってくる

ものの大切さを知るとこの疑問は消えていきます。

 幼児期の支援者だからこそやることがあります。

こんな風にこだわりや過敏性にまっすぐにアプローチ

すること。いわば「中央突破」です。

これはこの時期しかできません。似たようなタイプが

いても学齢期には同じ手立てはあまりとりません。

生きていく入り口の最初の困難をとってあげて、「ヒト

を好きにする」スタートラインについてもらう。

特性は尊重されるべきです。ただ暮らしにくい特性

は変質軽減してあげる必要があり、そこへの接近に

は時期と方法があるのだろうと思います。

ある時期、こどもは泣くのも仕事なのです。

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