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そして…新しいみかたがあった。

 不思議なものです。

前の記事のようなことを感じた日、時間つぶしに書店

に入ると、興味深い本があり衝動的に購入しました。

斉藤万比古「発達障害が引き起こす二次障害へのケ
アとサポート」学研¥1900

この中で興味深い記事がありました。筆者は「二次障害

の必然性」についてということを書いています。

-(前略)二次障害はきわめて深刻な水準のものを除け
ば、その大半は発達障害のこどもが与えられた環境と渡
り合いながら、精一杯生きてきた過程で負った向こう傷の
傷跡を意味している。そして、子育ての難しい子どもを育
むために精一杯かかわった親や学校の奮闘の後である
という側面ももっているのである。このことを支援者は決
して忘れてはならないのであろう。

そして、この後、必然性を認識することの意義は、

-専門家が二次障害を「生じてはならないもの」と規定し
てしまえば、親や教師に二次障害をいたづらに恐れさせ
たり、犯人さがしに駆り立てたり、あるいは罪悪感を刺激
して養育に必要以上に縛りつけたりといった困った状況
を作り出す可能性がある。

といい、

-「二次障害は発達障害のかなり一般的な側面の一つ
である」という見解は、そのような窮屈な状況から自由で
なければ、親も教師も有効な発達障害児・者の支援者と
して機能しない(後略)

とまとめています。このような前提のもとで総合的ケアシ

ステムの必要性を説いているのです。

 慧眼です。

私は前回の記事のように二次障害は容易に語るべから

ずと感じています。それは子育てに向き合うものの矜持

であると思います。まだまだ理解と支援が未熟な現状で

は、まずは起こらないようにする模索が絶対必要でそれ

には大人の強い意識は欠かせないと思うのです。

「大人は自分の文脈で子育てをしたがる」という強い傾向

を踏まえると…

 けれども、この本のこの件はすでに二次障害的なあらわ

れに陥ってしまったこどもたちと向き合う時に力をくれます。

あきらめではなく、可能性を届けます。

8月の記事で病院附設の特別支援学校の先生に教えて

いただいた、どんな子にも支援する手立てがあるという

ことを改めて思い出しました。

我々は支援者です。

支援技術の模索が常に必要です。

二次障害についても支援技術はあり、それも我々が持っ

ているべきものだろうと感じた一冊です。

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