« 普通のことを普通にやっている話 | トップページ | 療育モデル »

「ファイル」「カルテ」の話

 ライフステージを通じた支援やしなやかな連携が各地で

大きな話題になっています。

個別の(教育)支援計画の作成がちょこっとだけ動きだし

てきて、そこからの展開として情報や支援の経過を集積

した「ファイル」「カルテ」つくりの志向も見えます。

どうやらIEPが出た時にあっちの様子が伝わってきた時

のあついファイルのイメージがあるようです。

いくつか議論になっていたり、感じること。

・要は縦割り行政の問題だったりする
 けっこう行政の中からファイル、カルテつくりが提案
されることがあります。それって我々には関係なく役所
の中で解決されればよいことなのだと思うのです。
子ども関係の保健、児童、福祉、教育の連携ができて
いないのが問題で、庁内RANやメールで情報管理でき
ているのだから、どこかで様式をつくってファイル、カル
テとして行けば実はどの段階よりもうまくいくはず。

・情報は来るものでなく、自分で集め、届けるもの。
 私は「問題解決志向」や行動の意味や原因に着目し
て支援をしていくので正直言うとそんなに情報を集める
ことにムキになりません。
よく「聞いてなかった。」「知らなかった。」という発言き
きますが、「じゃあホントに聞いてたらちゃんと支援でき
た?」とききたくなります。
アセスメントと行動観察という現下の最大の情報収集
がちゃんとできるかが最も大事なポイントで、それ以外
の情報は集めにいくものだと思います。
そして、ケースの明日のために御家族と共同共有して
情報を移行支援として届けることが大事。

・「ファイル」「カルテ」は家族にとって重要で、家族が
もつべきものなのでは?
 「ライフステージに応じた支援」が「ライフステージを
通じた支援」の前にあります。それぞれの時期に応じた
支援の方法があり、支援文化があり、求める情報は
違います。こどもの全体像を見通したプランが前の
ステージから来るかはわかりませんし、本来的にはそれ
ぞれどのステップにもあらゆるすべてのライフステージ
の専門家が関わって個別のプランをつくればいいので
すが現実的には容易ではありません。
だから、御家族と共有共同しながらライフステージのそ
れそれの支援がなされ、その経過と記憶を御家族が積
み上げて持っていきやすいお手伝いをするのが大切な
のだと思うのです。
同じことをきかれないようにしたり、前任者からきいてい
ないということが御家族を傷つけてしまうもの。
引き継ぎが機関同士だけでなく、御家族という確実な資
源をはさんで行われることは大事だと思います。
機関同士でつくった引き継ぎ文書は担当者の手元に届
かないことも少なくありません。
だから、おうちの方の希望で作成され、おうちの方から
支援機関に渡す引き継ぎのフェイルセイフも必要だと
感じています。

ランキングに参加しています。よかったらクリックを

にほんブログ村 教育ブログへにほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へにほんブログ村 教育ブログ 教育者(幼児教育)へ

|

« 普通のことを普通にやっている話 | トップページ | 療育モデル »

支援現場の状況を巡って」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1218808/32123043

この記事へのトラックバック一覧です: 「ファイル」「カルテ」の話:

« 普通のことを普通にやっている話 | トップページ | 療育モデル »