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内服をめぐって

 内服をめぐって起こりがちなことが同時に2点顕れたケ

ースがありました。

①学校は薬さえ飲んでくれればなんとかなると思って
いる。

②家族は身体に悪影響があるし、飲ませるのが大変
だから飲ませたくないと思っている。

乱暴ですが言ってしまえば両方とも間違いだと思います。

薬は行動をコントロールするための万能の手段ではあり

ません。あるタイプの子にはよく効いて生きにくさを大きく

改善してくれることもありますが、それはわからない。

リタリン時代には多動衝動性を抑制するための第一選択

肢は内服!なんてこともありましたが、今はそんな風でも

ないようでもあります。

また、大事なのはそもそも「動かないようにしている」「落ち

着いている」ということを要求することが行動目標ではなく、

こどもを死人にするような誤ったねらいだと思うのです。

もうひとつよくあることは、こんな薬に頼りたい現場に限って

その前提となる家族との対話がへたくそなのです。

「お薬をなんとか飲んで欲しいけど家族がわかってくれな

いからなんとか説得して!」なんていう勝手な注文が来る

のは薬に過剰な期待をする現場からです。

 ②は御家族には当然の心配かも知れません。

でも、最も大事なのは薬でこどもをどうにかするのではなく、

内服でそもそもあるべき機能の働きを補うことで、こども自

身の生きにくさを和らげ、その時間帯によき行動や過ごし

方を習得してもらうためのものです。状態像によってはその

結果、内服を外すこともできる。

もちろん、内服初期の不定愁訴や身体的トラブルはある方

もいるので試行錯誤は必要です。あわない子もいるのは事

実。でも、それはやってみなければわからない。ケースによ

っては内服しないでトラブルが頻発し、二次的な困難が大きく

なってしまうなら内服で支えた方が絶対にいいこともあります。

内服は必要悪や諸刃の剣ではないはず。

ただ、飲ませたくないという意思がはっきりあるならそれは

それで大切です。大事なのはそれならこどもの特性をよく掴

んで具体的な手立てを試行錯誤し、支援機関との深い連携

が必要になってくるのだと思います。

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