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今は「外す」

 同じ日に支援のポイントが同じケースがあがりました。

学齢期と幼児期のケースです。

どちらも知的には良さそうですが、過敏性・衝動性が高く

参加ができません。いろんな試行錯誤していますが、手

詰まりで家族の問題もからんで複雑。ケース会議となり

ました。

 共通してみえたこと。

一生懸命、集団に入れようとしていること。学習に参加さ

せようとしていること。いいときにはやれているし、聞いて

いない、やっていない割にできるので是非、みんなとある

べき場でやるべき姿であってほしいと思って支援している

ようですが、もうどうにもならなくなっている。

本人の御気分次第で大人が振り回されている…

 こんな場合は一時期

  「参加」を外すことが肝腎 

                 だと思います。

2つのケースとも結果的に個別援助をしています。

個別援助の中で関係をつくり、小さなルールに乗る生活

をつくること。欲求に対して注文をつけ、葛藤場面をつく

っていくことが大きな方向性です。その前に、せっかくの

個別援助をただの警備や本人を後ろから追いかけ回す

支援でなく、大人とこどもの向き合った関係にしていくこ

とがどうしても必要なのです。

受容があり、信頼があり、やりとりがある。

相手に合わせる相補的なやりとりをつくる。

手詰まりを感じたら、いちばんの大事だと思っている部分

や基盤も疑い、外すことからはじめていくことも必要だと思

います。けれども「参加」を外すには、支援者集団、保育文

化、学校文化全体の合意と調整が必要なため、外部から

のヒトをいれたケース会議が必要なことが少なくありません。

両方のケースともそのような手立てが必要でした。

第三者的専門家を入れるのはこんな時なのでしょう。

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支援の手がかり」カテゴリの記事

コメント

けやき堂さんこんばんは。
いつも核心をついた記事で、とても参考になります。
「葛藤場面をつくること」はわたしも大変重要なことだと思っています。
ずっと大人(支援者)を振り回してきたお子さんはなかなか一筋縄ではいきませんが、なんとか突破口を開いていきたいと日々悪戦苦闘しています。
ややもするとこちらの都合を押し付けることになっていることを反省して、信頼関係をもとにした「やりとり」ができるようにがんばっていきたいと思っています。

投稿: BOGEY | 2009年12月11日 (金) 21時25分

 BOGEYさん、ご無沙汰しています。
最近、「葛藤場面をつくる」を「注文をつける」という言い回しで表現していた支援者がいて、良い言い回しだなと思っています。
とにかく、大人もこどもも一方だしじゃいけないのですよね。折り合いをつける。相手にあわせる。基本的にヒトは「人生思うに任せぬことばかり」ということを胸に落としていく毎日が必要なのかもしれません。
 そして、おとな・こども関係の中ではそうは言っても大人が圧倒的にこどもにあわせてやろうという基盤が必要で、それを土台にした葛藤、注文が意味なのだと思っています。
共感していただけてうれしいです。

投稿: けやき堂 | 2009年12月12日 (土) 06時07分

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