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今年度のケースを振り返って

 今年度気になったケースの傾向があります。

幼児期、学齢期に共通しているのですが、知的に機

能が高く、また過敏性が異常に強いケースの多くなっ

て来ているのではないかということです。

まず、過敏なために基本的な参加から難しいのです。

「~が怖い。」「~がイヤ。」があまりに多いのです。

クラスに居れない、登校登園拒否につながりやすいのです。

関連して、そんなヒトは感情処理が苦手でちょっとしたこと

でパニックや大爆発が少なくありません。

そして、けっこうあったのは、そんな状態にもかかわらず

参加への動機は確かにあり、昼間頑張るものだから、家で

の生活との間に対比がつきすぎて家族がえらく苦労されて

いるのです。

さらに、そこから生じてくるのは現場による家族批判です。

大変なのはわかるけど、家で甘やかしているのではないか?

日中も大変でないとは言わないけれどなんとかやれている

場面もあるのだから…と。

 こういうケースにはこどもの全体像を関わるヒトたちが会し

てそれぞれの場面でみえる姿を共有することが大切でした。

そして、家族の問題より以前に本人のもつ障害特性の強さ

を確認し、まずはそこへのアプローチを基本に立ち返って

やっていこうと役割分担や技法を整理します。

①まずは参加を支える。
 普通のことを普通にすることに大困難を抱えていることに
気づき、何をどのぐらいどう頑張ったらいいかと本人に伝わ
るようにする。視覚的支援はかなり必須です。
毎日の参加がリズムを持ってできるようにすることが大事。
頑張った先によき事がある。メインの参加のために、ちょっと
した休憩もある。バイパスもある。
時には参加の場の大小や適切さを調整する必要もあるかも
しれません。リソースの利用や籍やメニューの移動が必要な
ことも少なくありません。

②困難をともに乗り越える関係をつくる
 怖い、イヤと向き合うためには脱感作的な慣れやどこまで
頑張ればいいかという見通しを持ったチャレンジ、それを一
緒に乗り越え評価共感してくれる大人の存在が欠かせません。
あのヒトとならがんばれる関係作り。

③過敏性を理解してスモールステップ
 脱感作もちょっとづつ。回避や休憩、参加の一時休止も
いれていく。

④ストレスケア、ストレスマネジメント、感情処理

⑤身体的な弛緩やボディワークもかなり有効

⑥家庭と日中生活の対比を理解し、家庭生活への支援や
家庭から参加にもどる支援も意図的に、日中活動現場から
提案していく。

まさに発達障害への理解と支援の全体像を問われるケース

が増えてきたという印象が私にはあります。

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