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知っておくべき3つの切り口②

 前回の記事の続きです。

支援者が支援のために押さえておきたい視点を整理して

います。今回は②発達です。なんといってもブログタイトル

「発達」が教えてくれることですから、力が入ります(笑)

 ②発達
 
実は「発達」理解の視点が最も遅れていると思うのです。
障害と接するのにそれを理解するのは当然で、行動につ
いて応用行動分析チームの奮闘で発達障害児の支援に
おける普及度は劇的に増しています。

 発達を知るということはどういうことか。
ちょうど障害と行動の間を知るということなのだと思います。
発達は構造です。
ある時期のこどもの育ちの質です。
そのことによりこどもの姿はかなり規定されています。
この子はこのステップにいるから、こんな思考をする、こん
な働きかけをするといった構造の理解です。
対比的に見ると、障害はこの障害があるからこんな思考が
できない、こんな働きかけができないという構造です。
行動理解とは、そのひとつひとつの構造をつくる要素を見
つめてよきあらわれを紡ぎ出していこうとする態度だと思
います。

 世間は「こどもをみているヒトはこどもの育ちについては
わかっているはず」と思ってくれています。
ところが、支援者は自分のみているこどもの育ちの質と構
造を語れない。
実はこれはとんでもなくゆゆしきことなのだと思います。
これは集団主義と経験主義が作り出してしまった子育て現
場の闇なのだと感じています。
課題や活動、学習が毎年やっているから、みんなやってい
るから、上の方から降りてくるからでその意味やなぜやるか
、なぜできるか、なぜ必要かが検討されないで日々が過ご
されているので子育てに従事しているヒトがこどもの育ちを
知らないというとんでもないことが起こるのだと思っています。

 さて、発達を知るという作業のポイントはひとつには対人
関係の育ちを知ることなのだと思っています。
発達はヒトの全体的構造ですが、全体を知ることは難しく、
おそらく無理(笑)。ですから、ヒトの育ちの基盤となる対人
関係の育ちの質、構造、質的転換を知ろうとすることが意
味があります。

とはいえ、子育てのどの時期に従事するかによって知って
おくべき分野は違うのかも知れません。
 ・大人との関係の質や参加の初期段階までを押さえてお
きたいのは保育園、幼稚園、療育、学齢期も重度児に接
するスタッフ。
以前は3才までの質をしっかり捉えておけば幼児期の現場
はつとまりましたが、高機能群のこどもたちの増加で初期
参加につまづく状況をみるとその育ちの世界まで押さえた
い。
 ・初期発達から集団の質がギャング、チャム、ピアと変わ
っていくのをとらえておきたいのは学齢期の支援者。
 ・あわせて我々は自己自我の育ちの変化を知っておきた
い。自己主張や自己表現、自己理解の分野がそれを教え
てくれます。
 ・また、虐待臨床や二次障害、精神障害の理解の中で、
愛着や見捨てられ不安を通して大人との関係の質や初期
発達の構造を知ることができます。
なんのことはない、結局、いろんな切り口でけっこう色々知
っていたいものですね。

 それから、知っておくべき発達の理論はなんだろうかと迷
うかもしれませんが、通底しているものがあるのでその根底
がみれればよいのだと思っています。かじっておきたいのは
田中昌人さん(白石正久さん)、宇佐川浩さん、太田ステージ、
ピアジェですかね。

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