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みんなと同じを止めたらみんなの中に戻っていった。

 特別支援の巡回相談でのお話です。

秋に集団に参加できず、授業妨害をしていたケースです。

年度末ということで再度うかがうとなんとちゃんと座って

授業に参加し、内容にとりくみ、みんなとちゃんと繋がって

いるではありませんか。おまけに友人をかばう発言なんぞ

もしていて…短期間に、劇的で。たまげました。

低学年のおこさんでしたが、当時担任の先生も支援員さ

んも打つ手無しでボロボロでした。

このヒト、学習とクラス作りが深まりつつある秋口に転校

してきた転校生で、家庭に事情もあり、家族に理解はなし。

ちっとも参加も内容もできていないのに、担任の先生は「こ

の子をなんとかすることはあなたにとってよい経験になる!」

なんて無責任で素っ頓狂なことを管理職に言われて立ち

つくしていました。

あんまり酷い状況なので、どうせ大人がひとりつかなきゃ

ならないのなら、みんなと同じことを要求するのではなく、

個別の関係性を深める支援をしたらどうですか?と無責

任な巡回相談員の私は言ってみました。

同じ場面にいても同じ内容手続きやるのではなく、本児が

できるわかることをくっついている先生とやってはどうかと

提案しました。

するとそういうアイデアは無い訳では無いのですが、管理

職からは「学習の保障はどうするのか?」と言われるので

と担任と支援員の先生の苦しいお返事です。

とても苦しそうなのでちょっとだけある政治力を発揮して、

私(巡回相談員)からの提案なのでと言ってくださいと助け

船を出して、合わせて管理職にも必要性を提案して帰りま

した。(と言ったことを忘れていました。)

 今回の変容を喜びながら共有する中で担任の先生が振り

返って仰いました。助言を受けるまでは、なんとかこどもをみ

んなと同じように参加させようと必死でどうにもならなくて苦し

かったのだが、助言を受けて考え方を改め、この子のできる

要求水準での学校生活をにしたら変わったのだと。

 これはとても大事な視点の転換です。

でも、この視点の転換が現場ではできにくいのだろうなと思い

ました。集団、参加、学習という学校の基盤を緩めようという

提案は校内からは出しにくいし、アイデアとしても浮かんで来

ないのでしょう。実際、担任と支援員の先生は仰いました。

緊急避難であってもそれをどこまで?という話にもなるはず。

でも、思い切ってやってみるものだねと終わりよければすべて

よしと喜びあいました。

この支援がうまくいった要素はこの提案が校内体制として承認

されてできたことと、クラスのこどもたちがとても柔らかく受容的

でなおかつ付和雷同しないという力のあるクラスであったことも

重要な要素だと思います。

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