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2010年6月

身辺処理の支援

 幼児期のケース会議でのこと。

たまたまですが、身辺処理の支援をどうするかというお尋

ねが続きました。

支援には分析が必要です。

まず…

①個々の動作ができない、関心がないのか?
②手続き処理ができないのか?

 ①は身のこなしや不器用さの問題、自閉性の強さや知的な

問題が大きくての習得困難や関心の弱さに起因することが

少なくありません。

この場合は身体的プロンプトを強く、場面を丁寧に設定して

の支援が効果的だと思います。援助レベルを検討して補助

し、スモールステップでの「鋳型」を入れていくような支援が

必要なのだと思います。

そして、経過によっては道具の工夫なども必要だと思います。

鍛錬してもできないものは道具を考える。

 ②が存外多いのです。個々はできるが連鎖できない。

これは手続き処理や記憶ができない、他の刺激に影響され

やすいタイプのおこさんにありがちです。

年中さんあたりまでで習得しにくいおこさんには動線の工夫

や手順表、トークンエコノミーなどの視覚的支援、構造化を

導入すべきです。だって覚えていられないんですもの。

そして、うまく身辺処理をこなせる生活のルーティーンを作っ

ていくことも有効です。

こどもが困難を抱えているのではなく、大人が手だてを知ら

ない、気づかないということ、あります。

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改善の視点

スタッフとの対話です。

ある子との関わりが悪循環に陥っている気がするといい

ます。端からみているとそんな風でもなく、まずこどもの状

態が反抗挑戦性が顕著な困難事例なので関わり方や関

係に固着しすぎない方がよいのでは?むしろトラブルが起

きにくい場面づくりや環境設定を重視してはとお話しました。

基本的には個と個の関係が支援の基盤であり、支援者の

側の方法やスキルの検討は重要ですが、関係は相互作用

でもあり、なかなか直接的な調整が容易でないこともあります。

また支援者のタイプが受け身だったり、内向的であったりす

る場合は容易に変わらない関係を巡って思い悩み、うまくい

かないことが少なくありません。そんな時には場面や環境設

定などに少しシフトすると違うと思っています。

例えば、食事場面でトラブル頻発するのならそこでの声かけ

などの対人的支援の方法に着目し過ぎず、どこに座るか・ど

んな道具を使うか・量はどの位か・どう食べ始めるか・どう食

べ終わるかというようなことに視点を置くというように。

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スタートをかえたい!

 2つのケース会議で似たようなお尋ねがありました。

「うまくいく言葉かけを教えて欲しい。」よくあるお尋ねで特

段珍しくはないと感じると思います。

 でも、思ったのです。

これはやっぱりまだまだなのかもしれん、啓蒙啓発が…

というのもこの質問の前提は、基本的にはこどもが言葉

による発信を受け止める力は持っているという理解に基づ

いています。

果たしてどうか?

発達障害を抱えたこどもたちの認知特性を改めて振り返っ

た時に、言葉の内容理解・言語的指示の量的理解・言語的

指示理解の記憶保持がとっても難しいのです。

わかっているはずでいい言葉がないからうまくいかないという

のは、当たらないと思うのです。

支援者がまだまだ言葉に依存した支援をしているということか

なと思いました。

私は最近、ことばなんか当てにならんと思っています。

同じ意味内容でも、この子たちにとっては伝え方によってはまっ

たく伝わらないのです。そういう認知特性です。

「お話しないで!」ではまったく伝わらない子に「お話ししません」

の絵や文字がピタッと入っていく。

「うまくいく伝え方を探して欲しい。」

冒頭の質問のこたえです。

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初期発達をめぐるいくつかのことば⑥

 おおよそ1歳過ぎになると、「提示・手渡し」ができるよう

になります。

「ちょうだい。」に応答した提示・手渡しと自発的なものです。

相手に呼応する力と相手と共有したい気持ちのめばえです。

文字通りのやり-とりですよね。

 発達課題を抱えたこどもたちはそう簡単に物をくれない。

どうもこれは経験的にも感じます。

どうしているか?

みなさん、やっていると思いますが、もらいたかったら、あげ

るという行為、動作が必要な気がします。

やりとりの→←、行ったり来たりがみえるように、経験的に伝

わるように、言語と行為が結びつくようにしたいもの。

情緒的な語りをすると、たくさんもらった子はくれる気がします。

発信が弱い子たちです。欲求の実現や充足場面は少ないの

かもしれません。もらう量は少ない。

こっちからどうプレゼントするか。

これは吟味の余地が大いにあります。

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初期発達をめぐるいくつかのことば⑤

 前回から続けて書きます。

共同注意関連行動の中の「向社会的行動」の中で注目

すべきなのは…

・他者の苦痛への反応
・いたわり行動

です。

これらの行動、おおよそ1歳過ぎには見えてくる項目だと

いいます。まさに共感です。

2~3日前に子育て支援の場で1歳6ヶ月程度のおこさんと

かなり楽しく遊びました。

超刺激物のこのおじさんを遠巻きにみていたこの子。

とてもとてもおじさんに興味があるのですが、最初は働きか

けがあると逃げていました。しかし、おじさんが2歳児と楽しく

遊んでいる姿をみて安心したのでしょう。積極的な物の受け

渡し、手渡しがはじまり、風船のやりとりに展開し、最後は

蹴ってのパスになりました。一緒にいくつかの探索にも行き

ました。

こんな育ちややりとりを思い出すと1歳児はヒトです。

そりゃ他者の苦痛に反応し、いたわり行動をするよねえとは

思います。

そんな行動のありやなしやをみていきたい。

となると、問診や面接だけではみえないのです。

自由場面での共有が大事だと思うのです。

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初期発達をめぐるいくつかのことば④

 初期発達にとって重要な点、共同注意関連行動があり

ます。

・他者意図の理解
・指さしの産出
・遊び・表象
・提示・手渡し
・社会的参照
・向社会的行動

などがあるようです。

面白かったのは、そのうちの社会的参照を調べていた時

のことです。社会的参照というのは交互凝視=相手に視線

を送ってやりとりをしていく行為のことです。

「そうだよねえ。」という確認のまなざしを送る。

これって大事な育ちだなあと思います。

でも、思ったのは自分があんまりこれをしないということ…

私、視線恐怖ですし、どちらかと言えばヒトは嫌いな方。

発信はけっこう一方だしです。アスペルガータイプという自覚

があります。

あっ、ここだと思ったのでした。(笑)

まなざしを送ることの意味。

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健診で見つけられないタイプ

 ある園訪問でのことです。

この地域では保健師さんが同行してくれています。

3歳児のケースがあがりました。

ちょうど3歳児健診直後でした。

・英語の歌やテレビ番組をまるごと記憶してしまっている。
・偏食が激しい。
・言語的指示だけでは参加できない。
・物の名前はわからない。
・会話不能、オウム返し。
・みんなの動きをみせればそれに呼応して行動しようとし
ている。

等々担任の先生に様子をうかがっただけでなかなかの発

達障害サスペクトを予想させられるおこさんでした。

3歳児健診の記録がありました。
・用途理解○
・大小理解○
・色の理解○

場は騒然となりました。担任の先生は???

生活の中での言語的応答、内容的応答はほとんど難しい

のだそうです。

健診での方法を伺いました。

・用途理解は絵を見せて「描く時につかうものは?」と尋ね
るようなもの
・大小理解は3つの大きさの○のひとつを隠して「どっちが
大きい?」と尋ねるもの

みんなで吟味したのですが、やはりこのアンバランスがこの

子の特性なのではないかということになりました。

カタログ的な理解や知識はあるけれども、生活とは連動

していない。

「クレヨンは?」ときかれてクレヨンはさせるかもしれない。

けれども、「クレヨン持ってきて?」は難しい。

視覚的な再認はできるけれども、聴覚的(言語的)再生は

難しい。

なかなかここまでギャップが大きなタイプはなかなかいま

せんが、これでは健診では早期発見できません。

また、もっと早期の健診で絵をみせて「ワンワンは?」と

尋ねるような場面で伝えたい気持ちや応答意欲がなくて

も、犬と絵をみて現象に反応し、「ワンワン」と自分のペ

ースでこたえる子もいます。これでは共感性をみることは

できません。

保健師さんは「健診で落としてしまってすいません…」

とおっしゃっていましたが、一同「これは無理だよ!」

となりました。

もちろん、ここを捉えた健診方法の模索も必要ですが、

「集団」の「生活」でないと見えてこないこともあるという

いい例だと思います。

園での早期発見・早期支援の重要性はここにあります。

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初期発達をめぐるいくつかのことば③

 続き物のつもりが間があきました。

3回目は「同型性」「相補性」です。

この2つあんまり一般的ではないのですが、初期発達を

理解するのには重要な考え方だと思っています。

同型性
 
ヒト同士が同じ身体を持ってお互いの身体が相互の動
きに応じて反応し合うものだとこと。

・相補性
 
相手とのやり-とり

初期関係は行動と情動の共有というなんだか知らんがあ

わせちゃうに近い「同型性」から始まり、呼応し働きかけの

ある関係「相補性」につながっていきます。

こうした部分の困難へのアプローチも徐々にはじまってきて

います。

「逆模倣」などもよく使われるようです。

いろいろ考えています。

合わせる、気づかせるというこのような方法だけではうまく

いかないのではないか?という気がするのです。

そこに相補というこちらが働きかけをし、求める呼応動作

を積み上げていくような関係性が必要なのではないかと。

発達課題を抱えたこどもたちと付き合う時に思うのは、そ

の関係がどこから始まったかというのは結構重要。

こどもに合わせるだけでは意識してもらえるかどうかはわ

からない気がします。従属的な気もします。

 さて、大事なことを忘れていました、今回の「同型性」と

「相補性」という言葉は18年前の名著から出ています。

・浜田寿美男
 「私」というもののなりたち-自我形成論のこころみ-

おそらく中古で買うしかないかもしれませんがだまされた

と思ってどうぞ。

20年前の本なのに今の発達障害・自閉症の関係論を

明確にまとめてあります。心の理論にも触れてあるので

す。

私も最近買い直しました。

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こわいけどみんなと一緒がいい

 我が社の小学生。

時々登場しますが、とても不安が強い子です。

お調子者ですが、こわいものが多くて…

 夏になり、山中の我が社にはクワガタやカブトムシがい

っぱい飛んできます。空前の昆虫飼育ブームです。

みんなみんな何かを飼っていています。

でも、彼はこわくて触れません。だってはさむから。

けれども、「虫は?」と毎日言ってきます。

「よし、それなら先生といっしょに飼うか。」

「うん。」

みんなと同じようにカゴを用意してもらってうれしそうです。

でも、飼育は大人。

クワガタ見たいときには大人に掘ってもらっています。

昨日はお尻をツンと触っていました。

不安には寄り添う。

「一緒に」と言う。

そして、みんなと一緒に向かう気持ちのすばらしさ。

この弱虫くんに教えてもらうことは多いのです。

この子のおかげで弱虫くんが大好きになりました。

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すごいなあ。

 親の会のソーシャルスキルトレーニンググループをのぞ

きました。

今年度初回ということで新しい参加者もいました。

対比的に昨年度1年実践したこどもたちの成長がみえます。

ソーシャルスキルトレーニングというよりも関わり合うことが

楽しい場所という雰囲気に充ち満ちていて、関わることが

へたくそなこどもたちなのに関わりたいという思いも充ち満

ちていてすてきな空間でした。

大人達も相手しよう、関わろう、ほめようとしか思っていない

ので場が明るくて居心地がよいのです。我々も。

最後の振り返り。

自己評価表の記入とともに、ついてくれたスタッフがコメン

トします。

あるスタッフの声かけです。

「○○くんを3つほめます!」とまず宣言。

みていて感激で倒れそうになりました。

学校ではこんな風な場はありません。

褒められる場面はいろんなプロセスやチャレンジの結果

時折起こるに過ぎません。評価やコメントをいただくこと

=褒められることではありません。

すごいなあ。

ほめますと言ってほめるのはできないのです。

参りました。

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支援者の品格

 タイトルに迷ったのですがまた残念なお話です。

保育現場のスタッフとの会議です。

ある管理職の発言です。

加配職員を要求する理由についてこうおっしゃいました。

「障害のある子をどう育てるかよりも飛びだして行って

しまったり危険で命の問題があるから現場としてはお願

いします。」

というのです。

それまでの会議ではまったく発言することがなかった

このヒトの初めてのことばがこれでした。

こんなに残念な言葉をきいたのは久しぶりで、こんな

残念なヒトにあったのも久しぶりでこの地域は…と思って

いましたがあ~あ~やっぱりと脱力してしまいました。

 安全管理が必要な場面はあります。

そのことは否定しません。

でも、そのことは子育て現場の目的にはならないのです。

目的にしてはいけないのです。

その子の発達保障よりも見守りとは情けない。

こどもの育ちを支え、場への参加やヒトへつなげていくこ

とで危険を回避することはできます。

現場で起こること、しなければならないことに発達保障的

な意味を常に持とうとするのが支援者なのだと思うのです。

ただ、見てればいいのなら支援者なんかいらない。

というよりも保育も学校も必要ない。

自分の存在理由を否定するような発言であることをこの

ヒトは気づいていないのです。

責めないようにと思いましたが、共感の余地がまったくなく

違うと思うと言ってしまいました。

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初期発達をめぐるいくつかのことば②-ゆびさしの発達-

 続きの記事です。

初期発達をめぐることばで大切なのは「ゆびさし」です。

①指向のゆびさし(8~10ヶ月)
 相手が指さした方向をみる。
相手が指さした方向を一緒に見て指さし

②要求のゆびさし(12ヶ月)
 自分の欲しい物を指差しで相手に知らせる。

③叙述(定位)のゆびさし(12~18ヶ月)
 何かを見つけた時に伝えたくて指差し、振り返り。

④応答、可逆のゆびさし(18ヶ月)
 「~はどれ?」に応じて指差して答える。
対象が目の前になくてもその方向を指差す。

前回との関連でいえば…

二項関係のはじまり ①
二項関係の成立   ②
三項関係のはじまり ③
三項関係の成立   ④

となります。

相手からの働きかけに呼応するようになり、自分の願いを

伝え、共有したい思いが育ち、言語的働きかけに呼応する。

ゆびさしの発達段階を知っておくと初期発達の育ちの流れ

と質が分かる気がします。

応答、可逆のゆびさしの成立は共感性の深まりとしての、言

語理解の発達に裏付けられています。

そこにいたる道のりの深いこと。

私は最近、ゆびさしでのプロンプトを多用します。

これは言語的刺激を減らすのと、身体的プロンプトの次のス

テップとして大切だと思うからなのです。

そんな実践をしていると、自閉症・発達障害児と接するのに

ゆびさしを注意喚起や選択を求めるためのの手段として大人

が用いていくと①指向のゆびさし②要求のゆびさしはかなり出

てくるのを感じます。

その次のステップが容易ではありませんが…

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初期発達をめぐるいくつかのことば①

 保健師さん向けの研修を企画中で資料作りに苦慮して

います。

共同注意や共同行為研究は自閉症・発達障害児者への

支援が進む中で深まっています。

早期発見という点でも初期兆候は確認されるようになり、

それを保健にどう取り入れていくかというテーマで研修を

組む予定なのです。

それでいろいろ確認しながらスライドなど作っていますが

今日は今までうろ覚えだったことを確認しました。

二項関係と三項関係です

・二項関係=こどもが何かをみて気持ちが動くこと。
 ヒトとの二項関係 2ヶ月~
 モノとの二項関係 4ヶ月~


・三項関係=こどもが何かをみて気持ちが動き、それ
をヒトと共有することになること。

ね、誤解してたでしょ?特に二項関係のこと。

このように理解すると二項関係と三項関係は単純に連続

的に発達してくるものでもなさそうです。

そもそも2ヶ月からヒトをみて気持ちが動くのが定型発達

で、そこの難しさがあるのが発達障害児であるとするなら

ばモノをはさんでそれをヒトと共有するのは容易ではない

ねえと妙に納得してしまったのです。

だからこそ、扉をあけてむかえに行かなければならないの

かもしれません。

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「うつ」のメカニズム

 本を読んでいて発見。

思いこみやイメージでものをとらえない方がいいですね。

「うつ」のことです。

プチ認知療法で「デカうつ」を「ミニうつ」にしちゃうノート
下園壮太

我々はなんとなく「うつ」になるような悩みががあって

そこに向かったと思いがちですが、違うんだそうです。

そもそも蓄積疲労があって身体が防衛反応として「うつ」

状態を引き起こし、その症状として悩みが生じるのだそ

うです。

この本は「うつ」の理解から療養の基本、認知行動療法

基礎、ストレスマネジメントの様々なワークまで満載です。

実は私の大事なヒトが少し疲れてしまったのです。

何かしてあげることがないかと模索していますが、立場と

スキルを考えると方法を探して一緒に添うことが大切と

考えています。

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自分のことも大事する

 身近でメンタルヘルスの問題を抱えるヒトが急激に多く

なりました。

時々、自分でも危機を感じることがあります。

なんだか猛烈に忙しくなってきましたし、どうでもいいことで

やらねばならないことも増えています。

手続きばっかり。みんな自分勝手で、攻撃的。

高校生の頃、現代文の先生が「現代の問題は疎外だ!」

と教えてくれたのを思い出します。

本当に誰のため、何のためにというのがどこかに行って

しまうことが多い気がします。

支援者のメンタルヘルス。

本当に考えなければならないのです。

いつもそのことばかり考えてなければならない気がします。

その時に認知行動療法が本当にヒントになります。

どおりでうつ治療で効果があがっている訳です。

状況は変わらないかもしれないけど、考え方を変えるだけ

で楽になることは本当に多いのです。

・一生懸命やらねばならない状況は多いので、いつも休む
ことやさぼること、自分への御褒美について考える。

・自分を信用する。
「けっこう後回しでもやれる。」

・時間が解決する。
「怒りが生じたらすぐに行動しない。」
「この問題はしばし寝かせておく。」

・自分を許す。

・もうだいぶおっさんでくそじじいなことを自覚する。

最近の私が自分の認知で変えた事柄です。

だいぶ楽になりました。

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後方支援の専門家!

ちょっと学校訪問。

発達障害サスペクトのお子さんが、なかなかうまく授業に参加

できずクネクネしていました。

そばについていた支援員さんの観察です。

どうもその子の目の使い方がちょっとおかしいのでは?という

のです。ちゃんと見えないからできない、やれないのではと言う

のです。

そばでみていると、顔を斜めにして黒板みているとか、本読みで

行を追えないというようなことがわかるといいます。

なるほど、その可能性はありそうです。

わずかな時間の観察で、授業参加の困難の原因の予測を視覚

機能または視覚認知に求めていました。

流石の観察、まさに後方支援のスペシャリティーとでも言えるも

のでした。

担任の先生が気づきにくい所をしっかりみている。支援員さんの

支援員さんたる所以を感じます。

さすが!

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進んだ地域でも…

 支援員さん向け研修会の講師をしました。

近隣では特別支援教育の体制ができている地域ですが、

市教委として支援員向け研修やるのはどうやらはじめて

だそうで意外でした。

それを思うと、支援員という職種ってとまた考えてしまい

ました。

教員の質というのはかなり大きな話題だと思われ、研修

も常日頃行われています。

それなのに同じ校内スタッフでも支援員さんはいいのか?

本当にお手伝いさんのつもりでしかないのか文科省!と

思ってしまいます。県教委!市教委!

 研修自体は「発達障害とは?」という部分はそこそこに

支援に向き合う現場の現実と支援の技術についてお話

しました。

というのも、「発達障害とは?」を説明するのに、彼らの

よろしくない部分ばかり語らねばならず、そのことに耐え

られないのがひとつあります。

そして、支援員さんであってもいくらなんでも仕事の基盤

「発達障害とは?」は人に聞いたらいかんと思うのです。

全体としては虐待の話やら二次障害のとらえやらちょっと

ディープな話にまで展開しつつ終了。

反響はなかなかわかりにくかったですがアンケートを待ち

ます。

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愛ある気づき

 今日もある御家族の気づきです。

発達障害サスペクト児を抱えた母さんのすてきな言葉です。

「この子も時々、すごく良いときがあって「これなら行ける!」
って勘違いしそうになるのね。でも、そういう時には「いけな
い、いけない、この子だぞ。あんまり期待しちゃいけない。」
って自分を押さえるようにしたの。そうしたら、すごく楽にな
ったんです。ちょっとうまくいくと凄くうれしいし、この子を面
白いって思えることが増えてきたの。」

一緒に聞いていた他のお母さん達と「そうだよねえ。」と納

得した名言でした。

 一言で言えば「適切な要求水準でこどもを理解する。」とい

うことになるのかもしれません。これって実はとても難しいの

です。能力のばらつきが大きいこの子たちと接していると、

高い力は本当に高いのです。普通、大人は高い力でこども

を理解し、そこを基準でこどもを見つめようとします。

当然ですよね、期待があります。

そして、高い力にあわせてそれより下位技能は当然、できる

わかると思うのです。

ところが…、なのです。

発達の凸凹を抱えたこどもたちはその理解だと違ってきます。

どうして?なぜ?の連続で家庭の育児では怒りや困り感は増

すばかりです。

そこでこのお母さんは経験からこの子の力と特性を理解し、

「期待しすぎない」という適切な要求水準を導き出したのです。

期待しない訳ではありません。

みんなの中に居るのだから比べない訳にもいきません。

でも、身の丈でこどもに添っていく。

ホームランはたまに出る物だからと…

諦めない、期待しないというこのスタンス、ここからはじまること

は本当に多いはずです。

ホントにすてきな、愛ある気づきです。

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リソースルームとインクルーシブ

 ある御家族のつぶやきです。

最近、我が社の療育教室を利用し始めたおこさんです。

集団の中ではなんだかやさぐれているのですが、我が社

で関係を支えにして、できる、わかる実感をつみあげて

いくとやれる場面やできる場面は増えてきました。

穏やかな時間がつくられるようになりました。

「園でもひとり大人がついてくれているんだけど、やっぱり

集団にいれるための援助になってしまうんだよねえ。」

 この言葉は示唆的です。

ヒトがつけばすべてが解決するか?

ヒトがついても取り組む中身がチャレンジに成りすぎると

苦しいのです。

リソースルームの目的は活動を本人に合わせてできる、

わかるを積み上げる場所であるということ。

集団の中にいると集団のダイナミズムがヒトを育てます。

一方で、集団にいると集団にひっぱられて個の発達課題

へ迫ることは本当に難しくなります。そこを乗り越えて集団

の中で個へのアプローチするのが本質的なインクルーシブ

ですが、支援者のかなり高いスキルが必要になってきます。

 ヒトをつければいい幻想が違うのはここなのです。

個を育てるためには個の発達課題にあった内容と参加が

必要で、時にはそれは集団と違うことがある。

なんとなくみんなといればいいではこどもは育たない。

みんなの中にいるけれど個の発達保障のための場やカリ

キュラムもちゃんとある。

いつも思うのは、世の中すぐに二者択一したがるのです。

違うと思いませんか?

個別支援、個別配慮も参加も両方必要。

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生育歴を知る意味

 ある巡回相談でのことです。

あがってきたケースはなんとか参加はできているけれども

ちょっと身勝手でやりとりが一方だしというタイプでした。

前年度のことばの遅れ、身支度の苦手さが改善されており

担任の先生はこの個のあらわれの探求に苦慮していました。

私は発達的問題を視野に入れていました。

この巡回は保健師さんが同行してくれる相談ですので、健

診歴などを持参してくれました。

そこには発達相談、発達検査の受診歴と「自閉症スペクト

ラムの疑い」の文字が…

それを知って担任の先生の表情は少し変わりました。

保健師さんは入園前の一次療育の姿も知っていて、疎通性

のよくなったその個に驚いていました。

新しい担任、発達課題の中では違和感や困難を感じる姿

も経過を追っていくと大きく変容した姿だったようです。

 生育歴を知る意味がよくわかるケースです。

発達課題を抱えるおこさんの中には劇的な改善をして、強

い特性がみえにくくなるタイプがいます。そうした個の経過

や育ちの質をみるときに生育歴が生きます。

青年期以降の精神障害、精神疾患を呈しているケースにも

生育歴を掘り下げていったら基盤には発達的問題が予測さ

れるケースはたくさんあるといいます。

生育歴は支援評価経過のつながりの記録だけではなく、こん

な風に支援に直結することもあります。

発達障害の特性として状態像の変容が大きく、ライフステージ

によってもあらわれが劇的に変化するということがあります。

このことは保育教育の可能性でもあります。

過去にとらわれないようにしながら過去を知る。

過去を知って今の状態を理解する。

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なるほど、実感!

 久しぶりに歯科通院をしました。

おそらく万人がそうでしょうが、何度行っても慣れないし

苦痛の大きさは大変なものです。

苦しすぎて今回は眠りそうになりました。(笑)

やっぱりよぎったのは、これは発達課題を抱えたこど

もたちにとっては歯科通院はとんでもないことだなという

ことです。こりゃいかん。

 ちょっと調べてみるとわかるのですが、歯科医療の現場

では発達課題を抱えたこどもたちへの治療参加のための

配慮がはじまっているようです。

学会発表などをよくみるようになりました。

絵カードで伝えて…ということが取り組まれつつあるようで

す。

そういえば、我々に対する説明も以前にくらべて実に

丁寧になりました。画像で口腔内もみせてくれたりもします。

いきなり引っこ抜かれたなんてことは無くなりました。

苦痛が大きいからこそ情報の受け手と発信側に動機が高

まりますし、歯科治療は言語を介したやりとりが少なく行為

を基盤としていることで配慮もしやすいのだろうなと感じます。

また、治療環境があのイスを基盤とした物理的な土台をもと

になりたっているということもありそうです。

それにしても歯科通院は大変です。

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優れものです。

 久しぶりに本の紹介です。

白石正久・恵理子編

 「教育と保育のための発達診断」です。

このブログで何度も紹介している白石正久先生が編まれた

ものです。

ちょうど1年ほど前に出された本ですが、田中昌人先生門下

の実践家達が彼の没後、今、現在の発達を支える取り組み

と視点についてまとめあげています。

なかなか全編通して素晴らしい本との出会いはあるようでな

いようですが、この本はまさにそれだと思っています。

特に乳幼児期をフィールドとするみなさんにはおすすめです。

 13章に分かれているこの本の特に素晴らしいのは、第Ⅰ部

の「発達の段階と発達診断」の部分です。

生後6,7ヶ月から10歳までの発達の姿についてつまづきの

あらわれやその支援の方向性について明確にまとめあげて

います。

 さらに、打たれたのは「乳幼児期における発達相談の役割」

の章の中で「保育園・幼稚園での障害児保育における巡回相

談」という部分があるのですが、その中のワンフレーズが素晴

らしいのです。

園への支援のポイントが簡潔にまとめられていますが、その中

「①子ども一人ひとりの相談内容が、クラス全体、園全体

の保育に結びつく視点をもつ」ことの重要さが挙げられていま

す。

インクルーシブ、ユニバーサルデザインにすっかり打たれてしま

っている私が喜ぶのは当然のフレーズでしょ?

発達障害の本質的困難が「関係性の障害」であるとするならば、

彼らの個としての発達課題を「対処」として矮小化しないというの

は本当に重要だと感じます。

全障研出版部、¥2800。

なかなかボリュームありますがこの¥2800はいい買い物した

と思いました。

おすすめです。

教育と保育のための発達診断

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