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「個性」か…

 ある研修のアンケートが返ってきました。
軒並み好評で、伝えたいことも伝わったようで安堵してい
ます。
ただ一件だけあった記述にひっかかっています。
アンケートはそういうものでその一件が示唆に富んでいる
ことが多いのです。

「やはり個性として捉えて…」云々
確かに障害性や課題、困難という言葉で彼らを説くことなく
支援の仕方について語った研修でしたが、私は「個性」とい
う言葉をその日ひとことも使っていません。
というより私は彼らの直面している現状を捉えた時、「個性」
という言葉で彼らをまだ語ることはできないのです。

彼らの特性を「個性」という温かい言葉で捉えられる程世の
中は彼らを理解し支援し許容し認めているのか?
残念ながらまだまだそんなことはありません。
だからこそ研修会が必要だった訳で、勝手に簡単に楽天的
な高いところに行ってしまってそこから見えた景色で「個性」
と決めてしまうのはいささか乱暴…
「レッテルを張りたくない」と同じ支援者の無理解と身勝手さ
を感じます。苦しんでいるヒトの人生を勝手に楽天的に捉え
て語るのはデリカシーがなく残酷きわまりない。
時間軸が変わっても置かれた状況が変わっても彼らが認め
られ選び取った人生をおくれるようになった時にはじめて
その特性を「個性」といえるのでしょう。

ただ、大事なことは彼らの特性と存在に対する「許容」です。
適応を軸に彼らを捉えず、彼ら自身をみつめていく。
そうしてみつめていった時に彼らは実に豊かな存在です。
まあ、この「個性」のとらえもそんなニュアンスだったのかも
しれません。
でもまだ反面彼らが苦しんでいる以上、私は「個性」という
言葉をとっておきます。

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コメント

巡ってたどり着きました。

“個性”と見れば…と思っていましたが、大変な時は個性などとは思えないだろうと考えることが出来ました。

投稿: 年中息子の母 | 2010年10月19日 (火) 11時46分

年中息子の母さん、ありがとうございます。
難しいですね、この子たちをどう捉えるかは。
おっしゃる通り、どんな時かで捉える目線は違って
くるものですねえ。
 発達の「課題」を抱えたこどもたちという言い回し
でこの子たちを語る方が居ていいなと思って最近は
私も使っています。課題≠困難ではない。
そして、「面白い」子たちでもあります。

投稿: けやき堂 | 2010年10月20日 (水) 05時15分

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