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青年たちへのSSTで気づいたこと

 以前書いたと思いますが、就労トレーニングのこどもた
ちにソーシャルスキルトレーニングをしています。
いろんなプログラムをやってきましたが、先月ぐらいから
「職場対人技能トレーニング」と称して問題解決学習をし
ています。「こんな時どうする?」という副題をつけました。

「あなたが会社に行く途中、自転車がパンクしてしまいま
した。どうしますか?」
→「空き地において会社に行く。」
 「そのまま乗っていってちゃう。(遅刻するので)」
こんななんともおかしな珍答が続出しています。

一方で、
「仕事が今日中に終わりそうにありません。どうしますか?」
→私は責任持って仕事を行う、残業を含めてという方向の
課題で出したつもりでしたが、出てきた答えの中に「相談し
て手伝ってもらう。」があってびっくりしました。
関係がしっかり意識されています。

もうひとつ
「ハムソーセージをつくっているあなたの会社で2種類の違
ったセットをつくって販売します。毎日100箱づつくります。
間違えないようにつくるためにはどうしたらいいでしょうか?」
なんて仕事の手順や方法論を考えてもらう出題もしてみま
した。
懸命に考えたこたえがたくさん出ました。

 このプログラムになって気づいたのは、マニュアル的な
正答をひとつ出さなくてもいいなということです。
たまたまかたいタイプはいないということもありますが。
この子たちもそんな正答はまあ、こたえられる。
その答えを導き出すより考えるプロセスだったり、出した
答えを受容されることが大事なのだろうと感じています。
対処法の蓄積がSSTではないはずです。

そして般化の難しさはここでも感じています。
名答をいつもする癖にいつももめているメンバーがいます。
けれども、般化なんぞは端から期待していないのです。
いつも揉めちゃうからこそ、言ってることができない彼だか
らこそその良いこと言えたことを褒めたいと思うのです。
般化は期待しない。
自分で答えを考えようとすることを期待する。ヒトとつながっ
て生活しようとすることを期待する。
SSTの本質とはちょっと違うのかもしれませんが、たどり着
いたことです。

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