« 働く場としての学校の抱える問題 | トップページ | 苦労が垣間見えた瞬間 »

「早期発見」に見える景色

 診断がついたばかりという2歳のおこさんとおかあさんに出
会いました。
懸命なお母さんの意欲的な姿勢に打たれました。

特徴的なおこさんですが、他者への関心はあり、ニコッっと笑
みを浮かべたり、1歳の応答性のようなものはありました。
「いいねえ~」なんてお話ししていると、お母さんが「そんなこと、
はじめて言われた。」とおっしゃるのです。
「特性が強い。」
「手強い。」
「早めに療育を!」
「2歳代では支援現場ではすることがない。」
なんてネガティブなことばかり言われているようです。
考えてしまいました。

家族との共有は容易でないのかもしれませんが、個の様子を
伝えるのにネガティブキャンペーンしかしないというのはどうか
と思います。
チェックするのが役割の早期発見従事者は「みたて」が仕事
です。
そんな中でケースと経験が積み重ねってくると勘違いしてくる
ように思うのです。何も知らない家族に客観的な、その多くは、
遅滞や特性のような断定的な情報を伝えると仕事している気に
なると思うのです。
そして、早くしろ、こんなサービスを使え、家でこんなことをしろ
と他者をコントロールし方向付けていくと勘違いをしてしまうと
思うのです。仕事している風で、先生風で。

違う。
本当は困難を見つめると同時に、その個の持つ資源を見出さ
ねばなりません。
相手をコントロールするよりも相手の選択を引き出すような、
思いを引き出し添うようなやりとりをしなければなりません。

2歳代。
生活習慣よりも障害特性が強い時期で、特性は強く、やりとり
が難しく家族は困惑しています。
生活しにくく本当に苦しいのです。
だから支援が必要なのです。
特性が強いからこそ介入や方向付けの成果があります。
特性が強いからこそそれをはさんでどう対応するか家族とお
話しやすいのです。
特性が強いからこそこどものことばかりでなく子に向き合う家
族の心や生活にまで目を向けて、サービスの利用やとにかく
生活がまわることを一緒に考えたいのです。

2歳代。
支援現場でやれることは山ほどあります。
自分の世界で暮らしている彼らを、生活の中で他者との関係
の中へ巻き込んでいく。
ヒトを好きにする。ヒトを意識する。ヒトの文化と生活の中で導く。
家庭だけではできにくいこんなことを家族と共同でやっていく。

2歳代。
かなり特性は強いのですが、重いのとは違う傾向が最近はあ
るように思います。
以前のカナータイプはこの時期の特性の強さが障害のサイン
で、予後もそれなりに経過していきました。
ハイファンクションが多くなっている今、2歳代の特性の強さは
どんどん軽減されていくおこさんもいます。
おまけに対人的な関心も初期からそれなりにある子も少なくあ
りません。視線のあうタイプも山ほどいます。
一方、学齢期等の予後をみると知的には良好だが、過敏で本
当に暮らしにくいおこさんが増加しています。
このことはどんどん変わっていく可能性がある2歳代に寄り添っ
て踏み込んで支援していくことの必要性を示しているように思い
ます。

2歳代でよき支援をしたいのです。
ケースは多く、キャパシティの関係で支援サービスに乗りにく
くなっています。
受け入れられない・丁寧な支援ができにくいことは2歳代です
ることがないとは違います。

※ランキングに参加しています。よかったらクリックを

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へにほんブログ村 教育ブログ 教育者(幼児教育)へ

|

« 働く場としての学校の抱える問題 | トップページ | 苦労が垣間見えた瞬間 »

支援の手がかり」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1218808/38035965

この記事へのトラックバック一覧です: 「早期発見」に見える景色:

« 働く場としての学校の抱える問題 | トップページ | 苦労が垣間見えた瞬間 »