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2011年1月

納得!

 静岡に帰ってきた杉山登志朗先生の講演をききに行きまし
た。
虐待、発達障害の困難事例の臨床からの発信は迫力満点で
したが、われわれ施設現場にとっては現状の確認でした。
珍しいお話でなかったことが本当に残念で、恐ろしいことでした。

 発達凸凹という視点は現実に即した慧眼で、アンバランスを持
った人達の不適応が「障害」というのはそのとおりだと感じました。

お話は能力の高い人びとにも展開していきました。
「社会的なしがらみにとらわれていては、独創的な仕事はできな
い。世の中をかえたのは凸凹のある人たち」というフレーズが心
に残りました。

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偏見

 先週、「職場のメンタルヘルス」について違った場所で話題
になることが数度ありました。

 感じたことは「偏見」。
話題になった一カ所は支援現場だったので、考えてしまってい
ます。こどもの困難は受け止められるけれど、スタッフのそれ
は受け止められないんだなと思います。
まあ、猛烈に忙しい支援現場で必要なのは即戦力。
そうでないヒトを抱えにくい現実は理解します。
私もちょっと前までメンタルヘルスを崩したヒトへのまなざしは
厳しかったのです。

けれども、今年度、大事なスタッフが休暇をとり、サポートする
中で知ったこと。

この忙しい時代の中では誰しも疲労を蓄積しやすく、ストレ
ス性の疾患も関係性の困難のひとつ。
よく生きようと努力した結果の傷跡。

自分の身を守ろうと思いつつ、今、困難を抱えている人たちの
ことも思えるようになりました。
そういえば、今年度、確認したこと、もうひとつ。
許容度の高さが大事ということ。
そういうことですねえ。

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すべてを支える手だてはこれだと思う③

 3番目に大事で、つかえる手だて。
「行動理解に基づく支援」です。
すなわち応用行動分析に基づく支援です。

この手だてのよい所は比較的明確な問題解決志向だと思いま
す。
目の前の行動をみつめ、ターゲットにし、新しい行動の獲得を
基本的な手だてにしていく。
あんまりこねくりまわした理解や解釈はそこそこによき姿を探
そうとすること、本当に大切だと思うのです。

それからもうひとつ。
やはり行動問題へのアプローチというものが現実的な支援とし
ては必要な場面も少なくありません。
それを手だてとしては持っているのは応用行動分析ぐらいだと
思うのです。
まあ、「強化しない」ということなのですが、そのことを理解して
いるかいないかでものは違ってくると思っています。

 さて、関係性の困難、子育てに通底した3つの手だて、視点
についてまとめてきました。
・関係そのものの育ちの質をみつめること。
・関係をつくりだすこどもの特性をみつめること。
・関係の構造、結びつきをみつめること。
質的にまとめるとこういうことだと思うのです。
認知に特性があるからこそ感じ方が違い、関わりに困難が生じ
ている。
行動問題にはコミュニケーションの機能がある。

とにもかくにもヒトの直面する困難は関係に向かい、困難を解決
する手だては関係に基づく。
そういうことだと私は思ったのです。

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すべてを支える手だてはこれだと思う②

 続きがちっともつながっていかなくてごめんなさい。

 大事にしたいこと…2つ目は「認知特性に応じた支援」です。
何をいまさらとやっているヒトは思うのですが、世の中全体と
してはこの情報刺激の捉え方が特異という特性はちっとも理
解されていないと思うのです。
特性に気づいてそれなりに配慮をしているお母さんが、祖父母
に「おまえがそんな言い方しているから悪い!」と言われ、あげ
くの果てに「おかしいのはおまえ」と言われたというケースが先
日ありました。
また、御家族自身が凸凹という認識を手に入れるまでは本当
に時間がかかります。だってやることはやったり、できたりする
んですもの。

 本当にひとりひとりバラバラは認知特性ですが、だいたいみ
んなに共通するものはまとめられるなと思って整理しました。
①選択的注意の困難
②一定量の記憶及び手続き処理の困難
③刺激への易反応性、過敏性、拒否性
④注意視点の転換の困難、興味視点の狭小さ
⑤微細、粗大運動の困難/姿勢保持の困難
⑥情報の意味理解統合の困難
⑦音韻、音声言語への保持、着目、処理、意味理解の困

⑧視覚的認知の優位性とカタログ的知識の入力しやすさ

似たような表現がある他、同じあらわれの原因が別だったり、
それそれが関連しあったりしていますが、だいたいこんな風だ
と思うのです。

①②は注目集中できない、とりくめない、わかりにくい、忘れて
しまうことの説明になると思います。「聞いていない」「わすれち
ゃう」
特に②はかなりみんなに共通する課題のように感じます。
③は落ち着かない、過敏、不安や興奮の背景です。
高機能で過敏な子多いです。
④は注意興味がかたい、狭い。シングルフォーカスです。
⑤不器用、体がグラグラする。これも多くの子にある課題で体
がうまく動かないことが投げかける困難はこどもにとって本当
に大きいのです。
⑥⑦⑧は無理矢理まとめると「わかりにくい」の背景ですね。
特に社会的文脈や「意味」の。

そして、接し方のポイントとして思うのは…
1.言語的刺激、指示の用い方
2.視覚的刺激の提示のとらえかた
3.刺激の量と待つこと
4.刺激そのもの、反応、環境としてのクラス、集団、仲間
の理解

1と2は「言葉はあてにならないし、下手すると良くない刺激にな
りうる。」ということ。代償補完としての視覚的刺激や身体への
注意喚起を大事にしたいものです。
視覚支援もその機能は言語、メモリーの代償補完、注意喚起
の手だて、意味伝達の手段等たくさんあります。見せることの
意味を理解して使いたい。
3は案外意識しないのですが、処理速度や処理量に問題があ
る以上、そこに配慮しなければならないはずです。
刺激や手続きを減らすスモールステップはよく用いられますが
「待つ」ことも必要ですよね。まあ、スタートを早めにも同様。
4は支援者もみんなも刺激なんだからそれもコントロールしない
とうまくいかないということ。個の問題ではないということです。

長くなりましたが、こうやって捉えていくとヒトの学びや理解をよ
く進めるためのまなざしにもなり、それはインクルーシブやユニ
バーサルデザインということになります。
汎用性の高いまなざしです。

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すべてを支える手だてはこれだと思う①

 暮れからずっと考えているのです。
今、我々が直面しているのは「関係性」の困難、課題だと思う
のです。
①発達障害②愛着障害③ストレス性の疾患
これらはみんなと関わること、ヒトとつながること、ヒトとつなが
ることによってなりたつ自己のぐらつき、困難です。
これらを支える共通した手だてってなんだろう。

思い至ったのは3つです。
①社会性の発達、関係発達をおさえた支援
②認知特性に応じた支援
③行動理解に基づく支援

私は①が一番大事だと思っています。
大人との初期関係から集団参加までヒトは関係の中で生きて
います。そこにはステップがあり、そのステップも関係に呼応
して進んでいくものです。
・まずは初期関係の機能や対人志向性、愛着の形成といった
基盤がなりたっているかどうか。
・困難に直面した場合は次元をさげていくことが有効。
このことが確認されていないのだと思うのです。
ただ、みんなに当てはめる支援、みんなと同じ支援が営々と
続けられている。目的も手だても未検討な「みんなと一緒」
関係発達の質は常に吟味されなくてはならないと思っています。
インクルーシブもユニバーサルデザインも社会性の発達の先
にきちんと乗っかっています。

今日はここまでにします。

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「あけましておめでとうございます!」

 新年。
お休みから職場にもどっていくのは大変なものです。
なんとか力を振り絞って向かい、パソコンでメールチェック
等していると、
「あけましておめでとうございま~す!」とふたりのこどもたち
が職員室にやってきました。
ひととおりメールをみたらこちらから行くつもりでしたが、思い
がけずやってきてくれてなんだか感激しました。

そして、仕事しながらみているとこの2人、出勤時間帯中、ず
ーっと廊下に待っていて「あけましておめでとうございま~す!」
をやっています。
確か去年はうんでもすんでもなかったような。
年のはじめの何日かしか使わないこのあいさつを覚えて、この
あいさつをするとみんなとてもうれしい顔をして、とても朗らかな
返事を返してくれることを知ったふたりはこのあいさつキャンペ
ーンを自らはじめたのでした。

なんだか年のはじめから、また助けられてしまいました。
きっと今年もたいへんなことばっかりだけど、この子たちのために
骨身をおしまず生きていこうと感じました。

あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いします。

 

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