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発達障害とアダルトチルドレン

 ちょっと前に、「発達障害とアダルトチルドレンが混同されて
いた時期があった。」という言い回しを聞きました。
「うん?」とひっかかりました。

アダルトチルドレンは「こどもっぽい大人」のことではありません。
機能不全家庭に育ち、過保護・過干渉・心理的虐待などを受け
てこどもらしく過ごすことができずに大人になり生きにくさを抱え
ているようなヒトのことを表現しているようです。
だから、「大人っぽいこども」のことでもないようです。
このアダルトチルドレンは診断名でもなんでもなく、誤用も広が
りも大きくて議論もだいぶわかれるということです。

発達障害との混同はわかりませんが、よく考えてみれば両者の
間の結びつきやすさは容易に想像がつきます。
「卵が先か鶏が先かというほどの親和性が高い」と書いてあった
ものもありました。

発達障害概念が広がるにつれて、非行や引きこもり等の入り口
に発達障害があることがわかってきました。
「二次障害」という考え方も広がっています。
そんな所から「発達障害とアダルトチルドレン」について私なりに
考えてみます。

「アダルトチルドレンは二次障害か?」という考えが浮かびます。
違うともそうとも言えぬ気がします。
きっとアダルトチルドレンは機能不全家族ということが先行する
はず。そして、その機能不全性はこどもに端を発するものでない
というのが概念的前提ではないでしょうか。
養育の影響がこどもに出ているという表現です。

ただ、機能不全家庭に育ったこどもが発達なアンバランスを抱え
ているということはあることです。
そこでこどもが発達障害×養育の影響を受けた時にその様子を
こどもの側から語れば「二次障害」ということになるのかもしれま
せん。
考えてみれば、順番ではないのかもしれません。

「アダルトチルドレン」の考え方自体にも議論がありすぎます。
誤用や広がりの影響もありすぎます。
「ヒトはみんなアダルトチルドレン」みたいな論調もありますし、
誤用としての「こどもっぽい大人」も「大人っぽいこども」も発達障
害(それそれ大人の発達障害、こどもの発達障害)をイメージさせ
てしまう表現でもあります。

 原因と結果が単線的に結びついていることは多くありません。
そうなると原因の探求に腐心し過ぎることは苦しいだけかもしれ
ません。
困難の原因を外に求めすぎるのも、内に求めすぎるのも苦しく
なってしまう。とにかく未来志向で、問題解決志向でという思考
が大切なのかもしれないと感じました。

そして、生きていくのは本当に難しいこと。
とにかく懸命に試行錯誤していくこと、まあ他者にも自分にも優し
くということは大事なのかもしれません。

むずかしいなあ。

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