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虐待は本当に増えているのか?

 先日、論文検索していて表題のようなテーマを扱っている
論文を見つけました。
相談や通告が増えているがそれって虐待件数が増えている
ということなのか?ということでした。

・価値の変化で相談や通告は増えている。
・歴史的にみても虐待的な扱いや死亡数は減少しているん
じゃないか。

ということでした。

価値の変化の中身は
・虐待の現代化、都市化
 現代化、都市化は虐待の原因となる一方で、その抑制にむけ
た機能も高まる。起こりやすいからこそ攻撃や放置に対して敏
感になり抑制効果を生む。
そこで相談や通告が増える。
・安全と危険のパラドクス
 安全が達成されると危険が目立つようになる。
そこで相談や通告が増える。

むすびは…虐待の発生件数の増加と相談件数の増加がイコー
ルでないにせよ、攻撃・放置を防ぎたいを防ぎたいという論調は
評価されるべき、ただ、虚像はつくっちゃいけないよねということ
でした。

 どうなんでしょうね?
事実としては発生数については私はわかりません。
だからといって「本当は増えてないよね。」ということは変な楽
観につながりそうで怖い気がします。

社会の基準や価値が変わったということに関しては発達障害
についてもおなじかもしれません。
「ああいうヒト、昔も居たけどなんとかやっていたよね。」という
論調はよくききます。「お父さん(お母さん)も似てたから…」も。

でも、社会人間関係が変化している以上、許容度もセーフティ
ネットも変化していて以前と同じようにそこそこみんなが生きて
いる保障はない。
昔はどうにかなったことでも今はどうにもならないことがある。
そのことを思わなければならないと考えます。

それから、困難に、より精緻に光があたるようになったのであ
ればその困難がマイノリティーのものであっても克服に向かっ
て丁寧な支援をすべきなのは、我々の生き方の追求として確
かなものです。
「昔はもっとひどかったよ。」
「昔はみんなそうだった。」
「昔はなんとかやっていた。」
で全て語ってしまうと世の中は真善美には向かっていかない。
それは確かだと思います。

一方で、見えてしまった以上はそこへ向かっていかねばならぬ
という強迫も生まれてしまいます。
細かく目がいくということは攻撃的・批判的・許容度の減少にも
つながるという側面も出て来る気がします。

支援というスポットライトの一方で、世の中全体を照らす明かり
のことも考えなきゃいけませんよね。

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