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子育て支援センターの難しさ

 前回と続いています。
子育て支援センターの「場」に療育的な、関係支援的な力があ
るのではないかということを書きました。
集まって遊ぶ場のある意味です。
では、そんな風に発達支援の場としての機能に期待がある以
上、早期発見の構えも持った方がよいのでしょうか?
関わるスタッフは早期発見のための動きをすべきでしょうか?

これが難しいです。

御家族はそんなことを求めて子育て支援センターに来ている
訳ではないからです。
求められていないのに「おたくのおこさん…」なんてのは余計な
お世話でしかない。
ひょっとしたら、すでに色々なことはわかっているけど、ただ日常
を過ごす場所として子育て支援センターに来ているのかも知れ
ません。

「好意の無関心」という言葉を思い出します。
障害の受容プロセスの中で、「専門職がくったくなく困難を抱え
たこどもと過ごしているのを見て救われる。」というのを思い出
します。

ここにもエンパワメントの重要性があります。
任意性が大切。自分で選び取ることが大切。
それは逆に余計なお世話をしないことでもあります。
支援者が自分の変なやりがいの為に、介入しすぎて育ちの邪
魔になることがあります。
子育て支援センターでは「相談」も大事な機能です。
でも、相談は基本相手発信でなければならない。
求められることの大切さです。

 発達支援機能に期待している早期発見担当部署が勝手に子
育て支援センターに早期発見まで求めるかもしれない。
虐待発見のための通告的な動きは別として、早期発見を積極
的に行おうとするのはちょっと違うのでしょう。

ただ、この受け身で攻める支援がしにくいというのが子育て支
援センターの難しさでもあります。
けれども、新しい支援の切り口ととらえることもできるかもしれま
せん。
新しい価値や構えを作り出したらフロンティア。

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支援の手がかり」カテゴリの記事

コメント

うちの息子は三歳児検診で、臨床心理士との面談を進められ、面談の結果『親子教室』の様なサークル?に通う事となり、半年位通いましたが、その間特別何の指導もなく、何の為に通っているのかもわからず、就職を機にやめてしまいました。

今考えれば療育というものだったと思いますが、その頃は『発達障害』という言葉すら全く知りませんでした。一般的にもそういう言葉を知ってる人は少ないとも思います。

今、息子は小三になりますが、クラス替えを機に発達障害に悩む日々です…。

私としては臨床心理士の面談の時点で、あの時一言でも発達障害のお話が聞けていたら、療育を続ける大切さをもう少し理解できたのではないか?と思うところもあります。
専門家から見て発達障害の可能性を感じたなら、親に伝える事は余計なお節介ではないと思うし、むしろ専門家としての義務ではないかと思います。
むろん、余計なお世話!という親もいるかもしれませんが、結果余計なお世話で済めば幸いな事ではないでしょうか?

何の指導もなく放置される事の方が、私には問題に思えます。

もしずっと療育の訓練を受けていたなら、息子ももう少し成長できたのではないか…?と今になってとても後悔しています。

投稿: ヤマモモ | 2011年7月 5日 (火) 19時06分

ヤマモモさん、ありがとうございます。

その顕在化特性から発達障害にとって早期発見・早期支援の難しさはきっとあります。
同時に御指摘の通り、支援の方法論や支援者のスキルの問題から逃れられないのも事実です。
目的や方向性の示されない教室参加は意味が無く、ヤマモモさんのように理解のある御家族にはおっしゃる通り、そのことをその時点で御理解いただける範囲のことばや方法でお伝えするのが支援者の役割です。
最近、早期支援に携わる職種で研究会をはじめたのですが、このあたりは明確に議論しています。
早期支援が有効なことはわかっているだとすればそこに中身が詰まっていなければ意味がない。

 一方、思います。
「はじまった時がスタート」でもよいのだとも。
今をしのいでいくこと。
今みえる景色ではじめていくこと。
こどもたちには力があります。
リカバリーということばもあります。

御子息3年生とのこと。
クラスのこどもたちの対人関係も変わる時期でもあり、課題がすべて御子息の側にあるばかりではないはずです。
がんばりたいけどがんばれない中でチャレンジしているはず。よき参加にむかって彼なりに向かっているはず。
おうちではそんな姿を認めながら穏やかな温かい時間がプレゼントできたらよいのでは?と感じます。

長くなりました。
コメントありがとうございました。

投稿: けやき堂 | 2011年7月 6日 (水) 05時00分

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