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20年後の「発達」

 もうじき30歳になるAさんのことです。
区分判定すると6になる最重度の方です。

重いてんかんを持ち、基本的にやりとりは難しいです。
いくつかの刺激に向かって移動し、身辺処理にも動機なく、全
介助です。
小さな頃は発作が多く、行動に目的志向性も弱いため、動きも
多かったです。

最近久しぶりにAさんにじっくり付き合う機会があり、過ごしてい
ると大きな変化が…

・要求行動が生まれた
最近、要求がみえるのです。
かたい、小さな、物を介した要求です。
いくつかの欲しい物や好きなことが周囲からみてもようやくみ
えるようになってきました。
それを取って欲しい、実現してほしいために手を引くようにな
りました。

・因果関係の理解
①そして、要求を示す場面で面白いことがありました。
私がスリッパを脱いで床に座っていると、何かを求めつつある
Aさんが寄ってきました。
しかし、まっすぐ手を引くわけではありません。
まずはスリッパをとってはかせようとします。私を立たせて何か
をさせたいために…なるほど。
②それから二次元の操作が理解できるようになってきました。
そのため、私、閉め出されました。
サッシを閉めて鍵をかけるという操作をAさんが覚えたからです。

ほんとうに重い、重いAさんが緩やかに緩やかに発達していく姿
です。
まだ何ができるようになった訳ではありません。
でも20年ほどをかけて初期発達の入り口に向かっているのが
見えます。

時間の積み重ねの意味を思います。
①成長しててんかんが好転してきました。
②御家族が丁寧に接していることで期待やパターンができてき
ました。
③彼自身が持っている可能性 時間をかけた発達
 感覚的瞬発的な操作がゆったりと終点のある操作「定位行動」
になってきました。
操作と関係は連動します。
両方をしっかり見つめていく目を持ちたいです。

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