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大人の発達障害

 大人のケースのことを2つききました。

ある研修に家族が統合失調の治療をしているが、基盤に発達
障害があると指摘され参加したという方がいました。

またあるケースでは、あるライフイベントを契機に生活がかわ
り、抑うつ場面が表れてきたそうです。
その治療をする中で発達障害がみえてきたのだそうです。

示唆的です。
「発達障害」というものの性質がみえるケースです。
この方々に発達障害が隠れていたのかというと、そうではないの
だと思うのです。

凸凹はあったのでしょうが、このヒトなりに適応してきた。
ライフイベントを契機とした抑うつ状態の治療の中で、このヒト
の中にある凸凹がみえ、抑うつ状態のなりやすさや土台にあ
るものとしてその凸凹を「障害」というようになったのだと思いま
す。良いときは凸凹であり、個性だけれど不適応が生じると
「障害」ということばになる。

広汎性発達障害とうつは親和性が高いと言われています。
うまくやれない自分への気づきや感じ方が違う自分への違和感
はそういうものにつながるのでしょう。
ADHDが外在化しやすい一方、内在化しやすいのかもしれませ
ん。

きっと、まずは今の症状の改善を先行させ、自己をモニタリング
できる状況になったら自己の凸凹、発達障害を理解した暮らし方
の提案をしていったらいくべきなのかなと思いました。

場面や状況の変化の中で揺らぎやすい凸凹という特性。
けれども、それは眠っている困難ではないのでしょう。
環境によってそれは適応にも不適応にもなる。
そして、大人にとっては「自己」と「認知」にアプローチしていくこ
と必要なのだろうなということ。
生きにくさに共感し、特性を理解して一緒にどう暮らしていこうか
考えていく。

大人の困難が教えてくれること。

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