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特徴的ではないケースをみる

 先週は特徴的でないケースがいくつか出ました。

けれども、じっくりきいていくと「やはり特性があるよね。」とい
う判断をした方が妥当なのです。
特徴的でないケースの鑑別のしかたとしては陽性症状(ない
はずのものがある)の有無をしっかり確認することだと思って
います。

・特性を陰性症状(あるはずのものがない-対人発達面
での欠如)、陽性症状(ないはずのものがある-認知、行
動特性、障害特性)と分けて全体像を理解していること。

・強弱ではなくて、それがひとつあれば発達の凸凹だと捉
えて支援した方がいいという特性もあります。
そういうものはしっかり理解しておく。

「今はなくなったけど、ちょっと前まで逆転バイバイしていた。」
これはそういう質の特性です。

・ちょっとでも生育歴をさかのぼる。
以前の重度群やカナータイプと違って、発達障害全体は乳幼
児早期には特徴がみえますがどんどん改善、行動が変化して
いきます。幼児期の数年の間にもです。
そのことは早期支援の意味にもつながっていきますが、特性
がみえなくなるとことでもあります。
ちょっと前はどうだったか?
特にちょっと前のQOLはどうだったか?は大事。

・養護性の高いケースこそ本人のあらわれをみる。
家族の問題がはっきりしているとすべてをそこに帰結しがちで
す。
けれども、そういうケースこそ本人をみるべき。
実は根底に本人の特性=育てにくさがあることは少なくありま
せん。

愛着障害と発達障害は近似しており鑑別は難しいと思います。
いくつかのポイント
・刺激に反応するのはADHD
・イライラしているのは愛着性
・自閉的なあらわれを示すような愛着障害は重篤で現場で直面
することは多くなさそうです。自閉性についてはその有無をみて
おくことは意味がある。

迷う時は両面対応
二者択一しても意味はありません。
今はなんとなくリスクとまではいかない子育てのうまくなさがあっ
たりしますが、それを捉えて愛着の問題に帰結するのは無意味。
弱い本人特性とちょっとだけうまくいっていない子育てなんてたく
さんあります。
両方を柔らかく包んでみて支援したい。

 最後に特徴的でないケースに出会った時におこりがちな支援
者の心理=決めつけたくないのこと。
気を付けないと必要な情報にフタをすることになってしまいます。

決めつけるのは支援者自身の心理の問題です。
決めつけた先に何がおこるのかをしっかり吟味してほしい。
決めつける理由を噛みしめてほしい。
実は決めつけたくないというヒトこそ決めつけてしまいそうな自分
の中の問題性に気づいています。
そして、その理由は理解の未熟です。
よくある「障害者と思いたくない。」については障害観や発達障害
についてしっかり学んでほしいと思います。
知らないということは差別を生み出します。
差別の最たる物は支援されないということ。
そういう特性がありそうだったら、仮に理解して支援を進めたい。

理解は深まっており、ポイントは特徴的でないケースをどう理解
し、支援していくかになっています。

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コメント

古典的な支援者なんですね、あなたは。
支援されないことが最大の差別だなんて。
「障害」と「定型」の狭間でもがく人たちもいます。
どちらがしあわせなのか…。
障害者としての受容なんて、くそ食らえですわ。
上から目線の支援者なんて、みんなイヌワシにでも
喰われちゃってください。
あなたたちのような人が、税金を無駄遣いなさっているのでしょうか。

投稿: 神さまからの贈りもの | 2011年11月16日 (水) 01時31分

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