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教員は検査をとれるようになるべきか?

 刺激的なタイトルですいません。
地域の支援をめぐって表題のような課題が出てきて考えてい
ます。

特別支援教育においては発達障害のアンバランスな認知特性
検査結果を理解して支援するために、検査結果の活用が求め
られています。
これは全く依存がない。

では、一歩進んで関係教員は検査とれた方がいいと思います
か?

 私はどうかなあ?と思っています。
検査結果の活用の前に検査情報の入手は必要になってきます。
活用するためには検査の構造ややり方知っておくことは必須。
でもなあ、気を付けないとお手盛りになってしまうと思うのです。

客観的なデータを扱う場合は、客観的な立場のヒトが関わらない
と客観性がかけていく。
検査の基本はラポートや関係に影響されないテスターが標準化
された方法論で実施していく。このことが崩れない方がいい。
このことの遵守をしたいもの。
結果に影響が及ぼしてしまう可能性がある。

この客観性をどこまで、どう担保するかです。
私の中では、あんまり身の回り=事情がよくわかり過ぎている。
こどもの生活フィールドに近接しているとなると客観性はかけて
くるのかなとなんとなく感じます。

就学指導に関わるデータなんかはなんとなくコントロールの香り
がして嫌な気がする。
できるだけ医療や心理にとってもらった方がいいような気がする。
むしろ、就学指導=学籍の移動に関係する場合こそ手間暇かけ
て家族の理解をすすめて、学校周りより遠くで客観的な判断を
してもらえるようにコーディネイトしてほしい気がします。

 でも、病院も検査してくれる所も近くにはないんだから…
遠いから行かない→家族の理解が動かないという現実もあります。
そのことも百も承知です。
データがないよりは多少揺れていても客観的な指標がある必要
があります。現実対応としてはまあ、支持します。

教員のスペシャリティの中に「必要な事柄を自分のものにしてこ
どもたちの学びに活かす」という特性あります。
これは本当にすごい。

一方で、支援者が「なんでも自分でやらない」というのも私は専
門性だと思っています。
セカンドオピニオンの余地があるように。
支援される側が選択できる余地があるように。
ひとりが間違った方に誘導してしまうという間違いを防ぐために。

人材活用なんて言葉もちょっと浮かんできて、とてもとても難しい
話題です。

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学齢期の支援」カテゴリの記事

コメント

教員で検査をとることは絶対必要とは思いませんが、検査をとるために病院を数か月待ちすることや心理士さんたちと連携をとるシステムが不十分な現状を考えると、教員がとってもいいと思います。そのデータの読み取りのほうで気を付けていくことが大切だと思います。
就学支援で数値だけで就学先が判定されそうなときは、その子の困り感を行動観察、保護者面談でよく把握し、検査結果と照らし合わせながら決めていくように就学支援委員会であれば委員長(進行役)がまとめるべきです。委員長が形だけの教育委員会のお偉いさんなら、検査はあくまで一部分の認知特性をあらわしているということを、その点に気が付いている専門家が事前に伝える必要があると思います。
教員も検査をとりながら成長します。心理の方たちには教員を育てるという視点をもっていただけたらと思います。
医療、心理での検査がより円滑に行われることを願っています。
ちなみに私は教員で時々、心理検査を行っているものです…。

投稿: zario | 2011年11月16日 (水) 05時45分

検査は検査であり、一つのものさしである。若いときに強く指導を受けたことを思い出しました。教員がまるで「それしか状態像を捉える方法がない」とばかりに検査を自慢げに行う状況は考えものだと思います。しかしながら、誰が検査をしたとしても「データをどのようにとらえるか?」「全体像の一つの側面としてとらえられるか?」ということは検査者を含めた活用側がしっかりととらえることが大事かなと…。検査を実施する役割としての心理士の方であれば、結果と多少のコメント程度で構わないだろうし、その結果をどのように活用するかという点で、教員が結果のみで子どもへの対応を判断するということは避けたい。検査と活用と分けて考えないといけないと思います。その意味でしっかりと分けていられれば、教員が実施しても構わないし、教員であり、小中支援を行っている自分もやっております。就学指導に関しては就学指導そのものが変わりつつあるご時世ですから、問題は難しいですね。この問題はまた別の機会があれば一緒に考えたいと思います。

投稿: 923 | 2011年11月17日 (木) 09時36分

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