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嫌われちゃだめだと思う。

 早期支援の入り口のお話しです。

「家族と発達の課題が共有しにくい。」

これは家族の問題ではなく、発達の凸凹・発達障害の特性や
子育てをめぐる状況とも関連している複雑な問題です。
タイミングや発達段階、年齢、あらわれにも関連してきます。

さらに早期支援に関わる支援者の理解や構えと連動してより
複雑さを増します。
前述のことが了解されていない支援者が自分のペースで家族
に迫り、関係を壊してしまうなんてことだと思います。

「嫌われてもいいから伝えなくちゃ!」という構えで迫ってくれる
支援者があります。
まあ、そういう熱情の結果、何かが伝わってはじまることもない
とは言えません。
でも、これから続く道のりの入り口あたりでトラブルを起こして
しまってその道中うまくいくのか…ということを思います。

早期支援は大切だけれど、失敗すると支援を全部破壊してし
まう。
特に御家族との関係はそうだと思います。
こどもの発達の保障は、発達の可塑性の中でフォローしたり
バイパスをつくることはできなくない。
御家族が「もうこりごりだ。評価や支援なんか!」と入り口で
思ってしまったら、その後にある多段階の支援が届かなくな
ってしまうと思うのです。

嫌われてもいいから伝えることなんてないのです。
嫌われちゃいけない。
だからといって伝えないことはない。
伝わる文脈で伝えようとする。
伝わらないこともある。
相手の思いを見て、その伝え方や程度は考える。

「今、はじめてほしい。」だけじゃなく
「今、種を蒔いておいて発芽や成熟を待つ。」という支援もあり
ます。
待つべきは支援者。
自分の思いを殺してじっと待つのが支援者なのだと思います。

自分の支援のあとの支援を知ったり、多段階支援システムに
関与したり、その知識があると、「自分の所でなんとかしなくち
ゃ!」とか「幼児期になんとかしなくちゃ!」なんという苦しい責
任感は減ってきます。

・今あんたが焦っても当事者に動機がないのだから今じゃない。
受け身の支援は続かない。エンパワメントの大切さはここにも。
・転ばぬ先の杖だけじゃなく転んだ所でしっかり起こし、次の一
歩を支える方法論もある。
・伝えたいことが伝えるべきことか。
・伝えた結果、家族ができることがあるか。
・こどものため、というけれど家族こそがこどものための大切な
資源なのだからそこを害して生まれるものは少ない。
・こどもにとっての意味(発達)を考えることと家族にとっての意味
を考えることは同じ舞台の上に乗っている。

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