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強度行動障害と愛着

 重度、強度行動障害の成人の方と1日過ごした日のこと。
彼らの対人意識と自己について考えました。

強度行動障害とは福祉の用語、定義で行動上の問題が強く
頻繁に日常生活に起こり、施設などでの処遇困難に難易度
が高いタイプをいいます。
定義上は障害は問わないのでしょうが、自閉症スペクトラム
障害、特に知的に重度の方が多くなっているようです。

状態像としては快と不快の移り変わりが頻繁で、表出も環境を
かえる力も弱いためにパニック様の行動問題が頻出します。

まあ、むしろパニックより「不穏」という表現の方がいいのかも
しれません。
どんなパニックも原因はありますが、彼らのそれは生理的な
ものも多く「不穏=おだやかでない」という表現が言い得ている
のかもしれません。

 パニックにはクールダウンやタイムアウトが有効というのが一
般的です。それは関わるヒトにとってもなのかもしれません。
ただ、強度行動障害の方にはなかなか難しいのです。
まず、破壊、自傷、他害につながるので放っておけません。

そして、もうひとつ。
初期発達に推移する彼らにとって、他者(大人)がそばにいる
ことが情動調律の要素になることは少なくないからです。
イライラしがち、ちょっと暴れがちで、コミュニケーションや要求
のレパートリーは少ない。要求の調整はききにくい。
なかなか関わる側にもかなりの辛抱や工夫が必要です。

ウトウトしているある方の横で、私も横になって(半分寝る気で)
そばに居るとなんだか安心したようでした。

「はりねずみのジレンマ」を思い出しました。
はりねずみは他と関わりたいけど自分のハリがそれを邪魔して
しまう。
自閉症スペクトラムや発達障害ってそういうことかもしれません。

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