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「観察」のこと②

 「観察」についての連続した記事です。

「参与観察」という言葉がフィールドワークの分野にあります。
文化人類学や社会学などの分野ですかね。
観察者が調査する社会や文化、集団に身をおきながら観察
していく方法論だといいます。
メリットもデメリットもたくさんあるようですが、デメリットとして観
察が特に観察者の主観に影響されやすいということがあるそう
です。

なるほど…「観察」と観察者の主観か。
「観察」の方法論で大事なのはその結果の共有性です。
共有できる視点でみて、後からそれを複数の人間で共有できる。
共通言語でみて、共通言語で語れるということが「観察」の重要
な要素。

そう思うと、「観察」に言語は必要で、支援者は言葉に力が必要
なのだなと思います。
客観性を持って、共有できるスケールをもった視点とそれを言
語化すること。

一方で、独自の視点も必要です。
同じ景色もまなざしをかえると違う側面がみえてくる。
違う構造がみえてくる。
共有は画一化の危険もはらんでおり、集団的な狭視になってし
まうこともあります。

 もうひとつ。
私の巡回相談。
基本的には参与しないように観察します。
日常についての相談を受けているのに、へんな刺激物のおじさ
んが関わったらいつもと違ってしまう。
そこは重要かなと思います。

でも、一方でその個のコミュニケーションの質をみるためには
関わらないとみえないことがたくさんある。
観察のしかたはケースによりますかね。

 それから観察の意味がちょっとかわってきているなと思ってい
ます。
特性のあるこどもたちでも、みられていることぐらいは承知して
おり、観察当日は非日常のあらわれであることが多いです。
そういう質の社会性はあるという、喜ばしいことでもあります。

園や学校では「みて、みて」と言われますが、時と場合によっては
観察よりも普段の様子や困り感をじっくり聞かせてということも少
なくありません。

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