« 幼児期からみえるワーキングメモリーの課題 | トップページ | 学校支援地域本部 »

愛着障害と発達障害の関係性

 あるケースをめぐっていろいろ考えています。

大人との関係、信頼感はできてきたのですが、ちょっと奇妙な
のです。
「その程度の関わりの大人に対する思いがそうなの?」という
部分がみえてきています。
また、大人への接近のしかたや距離感全体が微妙です。
全体としては穏やかなタイプ、受け身でちょっとぼんやりさん。
養護性の問題と発達の問題をともに抱えています。

反応性愛着障害には2タイプあるといいます。
抑制型…他者と安定した関係がとれず無関心を示す
脱抑制型…他者に対して無分別な愛着を示す。

私は大人しいタイプとそうでないタイプと思いこんでいましたが
このヒトも確かに脱抑制型にみえます。
まだよく調べてみていませんが、すべての愛着障害をこの2分
類で考えるべきではなさそうです。
前者は自閉症スペクトラムに似たあらわれになるといいますが、
養護性の問題がかなりひどい状況の場合みてとれるといいます。

そう考えると、このヒトの中では発達障害の分量が多いのかし
らと思ったのです。
大人との関係は育ってきたけど、自分のペースの距離感の結
果ちょっと奇妙で無分別な愛着が育っている。

愛着障害と発達障害の関係性について現場の実感としていく
つか感じています。

分類や鑑別にとらわれすぎない方がいいかもしれません。

・併存例がかなり多い気がします。

・明白に顕著に愛着の障害が家族歴により疑われるヒトには
発達障害も予測されることが多い気がします。

・発達障害についても特性の影響で愛着の形成のしにくさ、
拡散傾向は言われています。
また、その育てにくさから不適切な養育につながりやすいとも
いいます。

・ただし、発達障害が愛着障害とイコールかとかすべての発達
障害が愛着障害につながっていくかとそれはまったくないと感じ
ます。
トラブルやアクシデントがあっても一定の関係、生活の中では
ヒトはヒトに向くようになっているようです。
愛着の形成についてもかなり発達の可塑性は高いといいます。
障害特性は強いけれど、かなり情緒は安定しておだやかな方
も大勢います。
でも、その特性から対人関係に対する葛藤を抱えやすいこと
を我々は理解しておく必要はありそうです。


・どちらというより個人により影響の強さは違うのかも。

・もともと持つ発達の問題の質によって愛着障害のタイプ、あら
われも違ってくるかもしれません。

・厳密にいえば、発達障害の質×個人の資質×受けた不適切な
養育というのことになるのか?

いずれにせよ、難しいのはたしかです。

ランキングに参加しています。よかったらクリックを

にほんブログ村 教育ブログ 特別支援教育へにほんブログ村 教育ブログ 教育者(幼児教育)へ



|

« 幼児期からみえるワーキングメモリーの課題 | トップページ | 学校支援地域本部 »

支援現場の状況を巡って」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1218808/43840917

この記事へのトラックバック一覧です: 愛着障害と発達障害の関係性:

« 幼児期からみえるワーキングメモリーの課題 | トップページ | 学校支援地域本部 »