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2012年3月

サービスと発達支援

 新年度にむけた会議中です。
気を付けないといけないなあというまなざしがあります。

私の職場は入所施設で福祉サービスを提供しています。
まあ、それはよし。

気を付けなければいけないなあと思ったのは福祉サービスと
いうまなざしだけではとても危険だということです。

例えば行動問題はリスクと捉え、リスクマネジメントの話しになり
ます。
そうなると、行動問題の回避や環境調整やグルーピングが支援
の中心になる。

こどものよき育ちを導くのではなく、対処に終われ、トラブルや
アクシデントが起こらないようにすることが目的になってしまい
ます。
すると、こどもはどんどん対象化されていく。
「障害」を多様性と捉えるまなざしは希薄になる。
こどもが対象化された時にはコントロールの対象になり、それは
施設内の虐待の芽になる。

福祉現場に発達というまなざしは希薄です。
福祉系の学びの場で発達を吟味するプログラムは学ばないよう
です。

スタッフやチームつくりの問題として発達というまなざしをしっかり
押さえていく必要があります。
対処でなく、発達支援。
対処でなく、発達保障。
育ちを支える芽がなければ「障害」を尊重すべき多様性のひとつ
としてとらえ肯定的に進むことはできない。

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ありがとうございました。

 ショッキングな出来事があって立ちつくしています。
特別支援教育に熱心なある先生が公務中に倒れられて、亡く
なりました。

私は研究会を通して出会いました。
当時先生は保守的な地域に勤務されていましたので、地域性
と絡み合う校内体制づくりに腐心されていました。

一方、発達の課題を抱えたおこさんもあり、親御さんとしての
活動も熱心になさっていました。
そのことに教えられることも多かったです。
教員として父親として講演をいただいたこともありました。

そんな先生が管理職になり、みんな喜んでいました。
「地域はかわり、学校はかわるはず」と。

新しい勤務地でも先生は奮闘されていました。
ここもまた難しい地域でした。
この学校でもきめ細かい支援をされていたようで、先生に家庭
訪問いただいた家庭はとてもとても多かったようです。

ピンチを救っていただいたおこさんの御家族とお離ししました。
「本当に先生を失ったことは残念だけど、ピンチを支えてくれた
ヒトが居たということ、そういうヒトが居るということはこの子に
とって本当におおきな教えになるよね。」と

管理職は激職ときいています。
こどもたちのために命を燃やしたと言っても過言ではありません。
ただただ、残念です。
お悔やみの席で、我々が決意したこと。
この先生の思いと仕事を引き継いでいくということ。

Y先生、ありがとうございました。
ほんとうにありがとうございました。

追記
 子育てを天職と考えて奮闘している先生方へ。
したいこと、すべきことはあまりに多いです。
けれどもけれども、御自身の身を大切にしていただきたい。
お願いします。

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保育の輝き

 先日、最後の園訪問がありました。
熱心に取り組んでいる園がさらになんだか落ち着いて。
保育や気になる子、特性のある子が担任の先生の手の中に
ある気がするのです。

この園はかなり縦割りを軸に、年齢の保育を交えたり多様な
保育をしています。

この日観察したのは3歳児は設定された製作をして、その横で
他の年齢のこどもたちが粘土や描画などを自由にしている場面
でした。

空間の利用で、自由と設定がみごとに融合していました。
設定を動かす先生と自由を支える先生も連動していました。

以前から様々な取り組みをしていたこの園ですが、数年前に
改築があり、空間が少しゆったりになりました。

プログラムと環境構成がうまくいって保育がうまくいっている
感じがしました。

 そして、この園をかえてくれたのは、数年前に在籍したかなり
特性の強いこどもたち。
先生達は困り果て、チャレンジした結果何かを見つけたようです。

園長先生と園の保育のキラメキを共有してかえってきました。

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「いい加減、復興、復興、うるさいです。」

 衝撃的なフレーズです。
NHK青春リアルで先日こんなタイトルのトピックがあがり、やり
とりが放映されていました。

被災地でなんだか前向きになれない高校生からの発信でした。
このトピックに対する応答は過去、例をみない少なさだったとか。

いろいろ考えます。
このフレーズに対して軽々に反応できない思いもわかります。
どうとらえるか?
感じ方、捉え方はそれぞれです。

言ってしまえば、このことばの発信者はまだ旅の途中なのかも
しれません。
その、旅、応援したいです。

とっても衝撃的なことばです。
でも、この発言をした、心根の奧にあるものは尊重したいです。
言ってはいけない言い回しに聞こえます。
でも、彼女は言ってみたのでしょう。
その思い。
言っていいのだと思います。

彼女の立場になれないけれど、その思いを理解しようとします。
「わかるよ。」なんて軽々にはいいません。
でも、わかろうとはしたい。

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療育の妙味②

 続きです。
療育教室では、卒園証書かわりに「感謝のしるし」を渡して
います。

・感謝のしるし
 私たちはあなたに会えたことをとてもよろこんでいます。
そして、あなたのみせてくれた成長に驚き、尊さを覚えました。
ありがとう。
これからも多くのひとと楽しく、ちょっとした迷惑や苦労をかけ
ながら心豊かに成長してくれることを祈っています。

実はこの「感謝のしるし」にはおかあさん版もあります。

・感謝のしるし
 私たちはあなたがこの子をこの世に誕生させてくれたことに
感謝しています。
この子と日々を過ごすことで私たちも生きていくことの多くを
知った気がします。ありがとうございます。
これからも新しい時代と価値を担うこの子をお願いします。

お別れ会、どうせなのでおかあちゃんたちを号泣させてあげな
きゃと思ってはじめたことです。

今年、あるおかあさんが「生まなきゃよかったのでは?と思った
こともあったので誕生させてくれてありがとうなんて…」と絶句
しておられました。

療育とは御家族と共に歩み、こんな思いにこたえることだと
思っています。

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療育の妙味

 療育教室のお別れ会。
数年間を振り返ってある保護者からいただいた言葉に思い出
したことや励まされたことががたくさんありました。

生後すぐに告知を受け、どう育児をしたらよいかわからず不安
や文句ばかりをスタッフに述べていた気がする。
でも、日々の中で、この子はこの子でいいんだとスタッフが児と
つきあう姿をみて思った。

→思い出したのです。
同じような世代の御家族が子育てについて悩まれていること、
我が子の障害という危機に直面している場面にあって、とにか
くそこに共感したいと思って療育をはじめたことを。

→そして、くったくなくスタッフがこどもに向き合うことが家族に
とっては大きな支え(受容や理解のための)になっていくという
こと。本当にかわいいんですけどね。

若い先生たちが懸命に障害福祉にむきあってくれていることは
本当にうれしくて感謝します。

→この言葉は我々にとっては大きな支えになりそうです。
若いスタッフにとっては未熟さは苦しみのひとつかもしれません。
けれども、そのことを受け入れていただいて、謝辞までいただいた
ことは職能を支える切符になりそうです。

4年5年の日々を共に過ごしたこどもたちが旅立ちました。
教えたことより教えられたことの多い日々であったのは言うまでも
ありません。

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勇気づけと応用行動分析

けっこう流行っている気がするのでアドラー心理学を読み始めています。
まだまだ全然わかっちゃいませんが、「ほめる」をより具体的に、言語的に豊かに、スモールステップで、許容度高く、受容的にやるのが「勇気づけ」なのかなあと直感的に理解しています。


「ほめる」ことで行動形成していく応用行動分析をより厚く豊かにするものだと理解すると、精度もあがっていいかもしれません。

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学習を進めるための「自由」

 ある5年生の教室にはってあった掲示です。

学習を進めるための「自由」
・友達にきいてみる。
・参考資料をみる。
・辞典をみる。
・みんなに伝えたい時に発言することができる。

なんだかすばらしいと思いませんか?
手だてを示してあるのですが、それを権利である、自由である
とした所に担任の先生のセンスが光ります。

すばらしい実践です。

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考え込んだのです。

 ある地域のことです。
保守的というか、独特で。
保育者の文脈でいろんなことが進み勝ちなのです。

・3歳児神話に対する執着がすごい。乳児保育に過度に否定
的。
・だから家族に厳しい。
・一方、受動的
 困ったことは保健師や専門家、役所になんとかしてもらおう
と思っている。
・答えをだれかにきこうと思っている。
こたえを聞くような巡回相談を過度に求める。
・診断名をつけたがる。
家族の思いとは別に。
そこがゴールと思っている。
・保育士の専門性って?園の存在意義って?ときいてみたら
回答はなし。
・加配で気になる子の支援を解決しようとしている。

これはけっこう闘わなければと思っています。
一方、かなり合わせようとも感じますが。

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育て急がない

 チャンネルザッピングしながらテレビをみていました。
ふと教育テレビ、じゃなかった、Eテレで照英さんの育児番組
に目がとまりました。
御両親が子育ての質問をし、専門家がこたえるという回でした。

一通りのやりとりが終わった後、専門家がまとめのコメントを
していました。
その中で「育て急がない。」ということをおっしゃっていました。
質問が問題への対処やしかり方のことが多かったからかもし
れませんが…

「こどもの行動やトラブルには意味があり、必要性があるのだ
からすぐに修正しようとしないで付き合って待つことも必要。」
という趣旨の言葉をお話ししていました。
会場の御両親たちはふんふんと納得。

育て急ぎ
ひょっとしたら世の中みんなそうかも…と思ってしまいました。
むしろ、専門機関、専門家がそうなのかもしれない。
この先生がおっしゃったことは端的には「発達を大事に」とい
うこと。

すぐに課題を修正してどうにか!と思いがちなのは、子育て
に関わるスタッフほど顕著なのかも知れません。
まあ、世の中の動向とも連動しますが。

「育て急がない」
いいフレーズです。

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昔も居た

 「発達障害のこどもたちは昔も居たよねえ。」という発言があ
ります。
文脈としては、「それでもそれなりにやれていたよね。」とか、
「今はそういうまなざしや診断基準ができたから。」とかそんな
言い回しの中での発言であることが多い気がします。

昔も居た…
ふと私がこどもの頃、クラスにいた仲間のことを思い出しまし
た。
彼らは決して楽しく過ごしていた訳ではなさそうでした。
私も彼らのことが気になっていた割にうまくつきあえませんでし
た。
でも、気になっていました。

昔も居た…
実はこのまわし、どうでもいいと思っています。
だから?と思っています。

今を生きていくことに格闘しているみんなに添っていくのに、大
時代な分析なんぞは必要ない。
分析じゃなくて問題解決。

気になっていたけど、うまくやれなかった仲間の顔を思い出し
あそこから縁がはじまっていたことを感じました。

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