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サービスと発達支援

 新年度にむけた会議中です。
気を付けないといけないなあというまなざしがあります。

私の職場は入所施設で福祉サービスを提供しています。
まあ、それはよし。

気を付けなければいけないなあと思ったのは福祉サービスと
いうまなざしだけではとても危険だということです。

例えば行動問題はリスクと捉え、リスクマネジメントの話しになり
ます。
そうなると、行動問題の回避や環境調整やグルーピングが支援
の中心になる。

こどものよき育ちを導くのではなく、対処に終われ、トラブルや
アクシデントが起こらないようにすることが目的になってしまい
ます。
すると、こどもはどんどん対象化されていく。
「障害」を多様性と捉えるまなざしは希薄になる。
こどもが対象化された時にはコントロールの対象になり、それは
施設内の虐待の芽になる。

福祉現場に発達というまなざしは希薄です。
福祉系の学びの場で発達を吟味するプログラムは学ばないよう
です。

スタッフやチームつくりの問題として発達というまなざしをしっかり
押さえていく必要があります。
対処でなく、発達支援。
対処でなく、発達保障。
育ちを支える芽がなければ「障害」を尊重すべき多様性のひとつ
としてとらえ肯定的に進むことはできない。

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支援現場の状況を巡って」カテゴリの記事

コメント

私は逆に教育現場で働く者です。当然教育現場には発達を考える気風はあろうと思いきや、近年は行動のコントロールばかりが強調され、発達という側面が軽視されているような気がしております。以前も関連する記事にコメントしましたが、行動の調整=発達支援という大きな勘違いをしているのではないかと疑いたくなるような言葉使いも見られ始め、ある意味危機的な状況なのかも…とさえ感じます。確かに学校であれ、施設であれ、組織体として事故防止や安全確保は優先されるべきなのかもしれないけれど、子どもと過ごすこと自体リスクを背負って仕事をすることであり、発達を保障するためにはそれを承知の上での安全確保を考えなければならないのではないかと考えちまいます。行動のコントロールは自己でも環境であっても、発達のひとつの側面であり、コントロールの発達も「発達」という大きな概念のひとつのものさしにすぎないということを改めて自分に言い聞かせて春の仕事をしたいと思いました。

投稿: 923 | 2012年4月 2日 (月) 09時30分

923さん、いつもすいません。

 おっしゃること分かる気がします。
どこのフィールドであってもこどもは「対象化」されていて、こどもの側にたった、育ちの吟味にはなりえていないですね。
学校現場の支援のまなざしで気になるのは発達じゃなくて特性、発達じゃなくて行動調整になっていること。
大発達障害時代で、切り口のひとつとして提案された方法がいいように理解されてこどもが輪切りにされていく。

私も思います。
こたえはやっぱり発達なのだと。

投稿: けやき堂 | 2012年4月 5日 (木) 10時16分

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