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2012年4月

支援員はどこに向かうべきか?

 地域の支援を担当している方とお話。
ある余所の機関の担当の思いとして「支援員を専門家に!」
というのがあるのだけれど、それってどうなんだろう?という
議論をしました。

どう思いますか?

我々はそれって違うよねということになりました。
気持ちは分からないでもない。
でも、支援員さんを便利使いしてはいけない。
そもそも雇用の条件に適っていない。

というのも担任がすべきことが失われていく。
支援員さん任せになっていく。
すると、個はどんどん疎外されていく。
「○○ちゃんは△△先生がみてくれるから」になっていく。
よくあります。
担任を啓蒙していくこと、力をつけてもらうことは大変です。
でも、必要不可欠です。
教員のしがらみがあるから政治も必要ですよね。
面倒だけど。

一方、支援員という微妙なポジションは本当に難しいと思います。
こどもを理解し、クラスと授業と担任の状況をみながら参加を
サポートする。
実は高度なサポートを要する専門職です。

担任より支援員の方がこどもを支援するスキルが高いなんて
ことは山ほどあります。
求められることの難しさに自学をはじめて特別支援教育士等
の資格までとられる方も大勢います。
保健の先生と支援員さんがいつも支援のツボをおさえている。

でも、思うのです。
支援員さんは専門職として確立してはいけない。
あくまでも担任がユニバーサルデザインやインクルーシブを創造
すべき。
あくまでも担任がわかりやすい授業とよき参加をささえるクラスを
創造すべき。

「支援員の専門性を支えること」と「支援員を専門家に」は意味
が違います。きっと。

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やっぱりそうか。

 児童相談所のスタッフとお話しました。
「虐待対応されるこどもの6割が障害児」だそうです。

やっぱりそうか。
これは本当に重いことです。
がんばらねば。

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もうー

 ある地域でのこと。
ケース会議をやってほしいとのことです。
いいね。
仮想事例や他の園のケースじゃなくて、イメージできる自分の
園の、知っているケースで。

入り口としてはいいと思います。
でも、目指す先は、情報をもとにこども像を描き出し、支援の方
策をつくりだすスキルを生み出すのがケース会議の目的。
答えを探すのではなく、見立てのスキルをつけるのが目的。

これだとやっぱり私に答えをきこうとしています。
この地域は依存的で、すぐに答えを聞きたがるので私は「もうー。」
となってしまいました。

短気です。

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みんな苦しい

 新年度。
環境の変化に弱いこどもたちは苦しんでいます。
がんばれ、がんばれ!

その傍らでけっこう大人も苦しんでいます。
ヒトはやりつけた環境や方法で暮らすのが居心地がいい。
新年度、新体制は正直居心地よくない。
それが自分たちで選び取ったり、つくりあげたものでも。

若手の職員に「新年度どう?」と尋ねました。
「どこに居ても大変で…」
みんなでチャレンジしようとはじめた体制なのである意味大正
解で、苦しいのは大変で…

おじさんもけっこう大変です。
昇進うつなんてのもあるようですが、わからなくもない。

そんな時に「挑まぬ者に発達はなし。」という言葉が思い出され
ました。ピンチにやってきた素敵な言葉です。

発達を支える我々こそチャレンジしなければ。
苦しい状況をチャレンジと捉えてしのがなければ。

挑まぬ者に発達はなし。

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チックと子育て

 あるお母さんから相談を受けました。
お子さんのチックのことで。

忙しい仕事のこと、個をめぐる関係性のこと、なんだかチック
をみているといろいろな思いがあるようで涙を浮かべていました。
ちょっと御自身を責めているようでした。

大事なこと…
チックの起こってしまうのは単純に子育て状況だけが原因では
ないはずです。
チックが起こりやすいその個の性格特性や発達状況がまず、あ
りそうです。
不安が強くて、大人しくて、表出も弱くて…
同じ環境にあってもチックになる個とそうでない個はいます。
新年度、環境がかわって今は皆とてもたいへんな時期。
あるタイプにとっては本当にたいへんな時期。

チックこそ家族が責められやすい。自責も起こりやすい。
みていて切ないのは確かですから。

このお母さん、ちょっとだけ仕事を調整したそうです。
揺れている時期には関係で保障する。
大事な手だてです。
関わりを意識できるように、行為(遊び・仕事・生活)を通して
共同共感することやできることを手伝ってあげるというコミュニ
ケーションもあるよねという提案をしました。

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専門家まかせ

 ある地域で保育向けセミナーを企画した所、そんなことより
個別のケースの答えが欲しいという声があがったそうです。

うーん。
何回かこのブログでも書いてきましたが、難しい所です。

私は巡回相談を否定しませんが、それに依存してくると違うと
思うのです。
地域によっては、気になる子は専門のヒトにきこう、みてもらおう
という図式がすぐにできあがってしまう傾向があります。
それは排除の論理やこどもの対象化につながっていく。
ユニバーサルデザインやインクルーシブとはかけ離れていく。

巡回相談は、答えをきくところではなく、ヒントももらう場所のはず。

専門家っていいますが、専門家の専門性ってなんだろう?
専門家でないヒトに専門性はないのか?

児童福祉法には保育士は専門的知識をもって保育にあたると
あります。
保育士の専門性ってなんだろう?

臨床発達心理士のサイトに
「臨床発達心理士は人の健やかな育ちを支援する専門家」とあり
ます。
この専門性は保育士の専門性といったい何が違うのか?

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「虐待との親和性」の意味

 ある被虐待ケースをみつめていて、そうかと思ったのです。

アスペルガータイプの積極奇異型でかなり特性は強い。
世界が偏っていて、ファンタジー傾向がある。
状況や空気は読めない。
ちょっと、変で通じにくい。
(私はすごい面白い、好き、たまらんと思ったのですが)

このヒト育てにくいだろうなあと感じたのです。
だからと言って…なのは当然です。

そして、このケースにはおそらく地域性が関連しています。
保守的で、発達障害への理解と支援が弱い地域です。
特別支援教育も脆弱です。

こんな地域では、重度児は支援できても、ハイファンクション
タイプは理解もされない。
家族に支援ニーズがあったのにも関わらず、学校側は
「それほどでも…」という対応だったとききました。
「それほどでも…」ってなんだ!

家族の感じていた育てにくさを評価サポートできる資源やシス
テム、スタッフがいたら事はおこらなかっただろうと思います。

まだまだやることはありそうです。

 一方、この個はもっと能力を伸ばしていくだろうと思います。

言語的な力が強いということは意味理解に優れています。
ふるまいを意味や価値で伝えることで身につくスキルがあります。
環境が調整され、受容されることで自己肯定感が安定してくる
はずです。
積極奇異タイプですが、対人志向性があり周囲とうまくやれて
います。
それは本人の持っている力で、なおかつ、虐待の人間関係
であってもそれなりにかわいがられていたのかもしれません。

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反抗挑戦性がおさまってきた。

 この春のきづきです。
我が社の大物くん…反抗挑戦性の状態像を呈しています。
最近、大きく成長してきてちょっと丸くなってきました。

・待てるようになってきました。
・聞き入れることができるようになってきました。
・弱者に目がいくようになってきました。
・自己を対象化できるようになってきました。
 自分の弱さを語ることができるようになってきました。
・折り合いをつけて立ち直ることができるようになってきました。

1年生からの入所が高学年になりました。
この間、IQが20ほど伸びました。
最近は大人がABA的対応に徹してきました。
すなわち行動問題に着目しすぎず、ほめる支援をしていました。
トークンエコノミーも使います。
明確な要求や御褒美はわかりやすいです。
やっと彼の反抗挑戦性が課題ということが浸透しつつあります。
奪うよりも与える支援をしています。
空間や物の保障をしています。

そんなこんながようやく花開いています。
10歳の節目ということを思い出しました。
チャレンジの成果が出てきているのと、発達障害の彼が幼児期
に獲得できなかったことが今獲得できています。

発達保障とは、チャレンジであるとともに成熟を待つものである
ということが理解できてきました。

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