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参加のできない過敏さ

 あるまちの学齢期の会議でのことです。
発達障害の通級指導教室のケースの話しをしていたのです。
吟味してみると、「通級」という判断もなかなか苦しいケースが
たくさんありました。

というのも、共通するのは「過敏すぎて参加ができていない。」
のです。

・みんなといることが苦痛で身体をこわばらせている。
・給食のにおいをかいだだけで吐き気をもよおしている。
・同一性保持がつよく、かたすぎる。
・多動性、衝動性、刺激への反応性が極端すぎる。

特別支援学級への学びの場の変更も考えていいケースかも
しれませんが、なにせ過敏すぎて基本参加ができていなかった
り、学校にも来にくい登校しぶり状態であったり、過敏すぎて小
集団でさえ難しい。
知的には悪くないので、校内の特別の場への抵抗感は小さく
ない。
というようなケースが少なくありません。
(このぐらい極端になってくると家族は十分理解受容していて
参加の場の模索に協力的です。)

この場合「通級」は
・登校できない場合の入り口の、刺激の少ない場の選択として。
・個別の、受容的な、対人関係の入り口としての大人との関係を
つくる場として。
・多動、衝動性の強い場合は刺激を低減させた学びの場として。
・同一性保持の強い場合には、変化の入り口として。
等「学習よりも参加の保障」が目標になってきます。

ただ、そんなヒトたちなので「通級」さえも参加しにくいのです。
参加できないのに「通級」とは何事かという議論も起こってしまう。

現実的な校内の場の工夫
家庭との連携や調整、介入
本人との関係構築
学校にこだわらない場の工夫
医療との連携

スクランブルで、包括的な対応が必要です。

あとは手だても…
ある「教室内での緊張感が強い」ケースには、呼吸のコントロール
や動作法などによる弛緩のトレーニングなどもいいのかなと
感じました。

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学齢期の支援」カテゴリの記事

コメント

今回もとても参考になりますww
いつもありがとうです!

私が参加する「就学支援委員会」では、ここ数年、「通級付き通常学級判定」が増えています。
今週は、その3ケースについての巡回訪問があります。
通級の「目的・目標」をきちんと明らかにしてしていきたいと思いました。


投稿: BOGEY | 2012年5月13日 (日) 23時21分

「入り口として…」というのは内容としてありだと思います。出口というか通常の学級に戻る際のフォローも通級による指導として行えればいいのかな…。通常の学級への参加…可能であれば最も不安が強くなるような時間に通級担当が付き添いながら、本人と一緒に対応を考えるとか…。やっている通級指導教室もあるのでしょうか?それともそこはしっかりと分けるべきでしょうか?これは発達障害のケースを個別で相談として受け入れている私の仲間ともよく話題になることです。やっぱり現実の場でのフォローや指導が必要になる…と。でもそこのところが在籍学校への介入になり、学校側、担任の理解が必要になるところで、またそれがうまくいかない…進みにくさのあるところでもあります。現在の悩みの種です。

投稿: 923 | 2012年5月14日 (月) 08時20分

BOGEY様
923様

 ありがとうございます。
「通級」が設置されて数年が経過し、その機能は多様に考えられるようになってきたように思います。
昨今は、「みんなと」につながるを支えるにも場になりつつありますね。

通級の先にクラスがみえること、大事な要素だと考えています。

投稿: けやき堂 | 2012年5月14日 (月) 20時14分

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