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発達支援とは何か?発達をおさえることとは?

 時々、ことばを確認をしておく必要があるなあと思います。

「発達支援」という言葉、私は比較的広くつかっていますが、
世間ではまだまだそうでなく、発達の課題や特性をもった
こどもたちに対する特別な支援というニュアンスで使うことが
専らのようです。
そうですよね?

発達障害者支援法には以下のようにありました。
 第1章総則(定義)3
  この法律において「発達支援」とは」、発達障害者に対
し、その心理機能の適正な発達を支援し、及び円滑な社
会生活を促進するために行う発達障害の特性に対応した
医療的、福祉的及び教育的援助をいう。

「発達支援」この法律前後から使用が広がったことばでしょうが、
それ以前から確か使用ははじまっていたはずです。
「療育」ではピタッとこない、特性をもったこどもたちの支援とい
うニュアンスが第一義のようです。

 ただし、「発達」ということばは普遍性を持っています。
発達=ヒトの一生涯にわたる心身の質的量的な変化、変容と
いった意味ですから、特性ある育ちだけに適用すべきものでは
ないはずです。
ながらく、障害児の支援を支えた発達保障という考え方はこの
普遍性に根ざしたものですし、ユニバーサルデザインやインクル
ーシブを支えるのもこの発達の性質によると思うのです。

となると、「発達支援」とは…
「障害の有無や特性の状況にかかわらず、ヒト・こどもを変わり
ゆく存在としてとらえ。その変容を構造性・順序性等を理解しな
がら支援していくこと」といえるのではないかと思います。

そして、この考え方を支えるのは生涯発達の考え方の他に
*発達段階
 ①発達はおおよそ決まった順序で発現、進行していく。
 ②発達の発現、進行は階層的な構造の変化である。
*発達の可塑性
 臨界期がある一方、発達は柔軟なもので回復と代償がある
程度は可能。
というような考え方なのだと思います。

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コメント

たびたびコメントしてすみません。以前もコメントしましたが、この言葉…私もとても気になっておりました。支援法で言及されていたとは…不覚でした。しかし、これは「発達障害」がターゲットだから「発達支援」だということならば、もとをただせば「発達障害」というネーミングがふさわしいものだったのだろうか?…ということにもなりますな。
 私も、以前からけやき堂様と同様、本来の「発達」の概念として「発達支援」あるいは「発達を支える」ということばを使っていました。法律にケチをつけても仕方がないのかもしれないけれど、行動問題への対応が中心の話の中で連発されると、やはり違和感を感じますね。こういうのって、発達心理学の専門の先生などはやはり違和感を感じるのではないでしょうかね。どうにもならんのでしょうかね…。

投稿: 923 | 2012年6月 6日 (水) 17時13分

 923様、いつもありがとうございます。

「発達障害への支援」だから「発達支援」というような単純な言語構造ではないと思いますが、使われ方はほぼそんな感じでなので私もうーんと思っています。

言葉や考え方はどうも矮小化されるかざっくばらんな拡大解釈されるかが多いですね。
結果、支援が小さくなったりおおざっぱ過ぎてどこにも届いていない。

投稿: けやき堂 | 2012年6月 9日 (土) 05時52分

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