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担任のまなざし、そうでないヒトのまなざし

 とある園訪問でのこと。
ここには比較的重度感が強いおこさんが在籍しています。
本棚の本を出して、ペラペラいじる、遊ぶ、時にはやぶくなんて
ことをしているといいます。

この行為
・担任は…
本棚にカーテンをつけて刺激を低減し、この問題行動が起こら
ないような対応をはじめました。

・管理職は…
この行為はこの個のあそびであり、このことの充足で発達の支
えになるかもしれないから、カーテンなんかつけないでじっくり
やらせてあげたらという考えがあります。

どう思いますか?

言ってみれば両方とも間違いじゃ有りません。
結局、この園は園の中から遊びの専用コーナーつくって、本棚
の自由度も高くしてやってみようという取り組みが考えだされま
た。
力のある園です。
そのことはそれでよし、よし。

ただ、ちょっと考えたいのはこの場面で管理職の視点がスーパー
ビジョンとして担任に押しつけられること、よく起こるのではと
思うのです。

おっしゃることはもっともだけど、
・いつも本が散らかっている環境はいいの?
・片付けるのは担任だけどそのことに忙殺されていいの?
・本がやぶけちゃうけど、直す仕事がふえるんだけど?
・これらのことによって、この個に対して否定的な感情が生まれて
しまうかもしれないけどいいの?
というような担任の思いや現実対応をちゃんとくみ取ってもいきた
いものです。

だから、そういうコーナーをつくろうか?というような状況の設
定はとても有効ですし、そうでなくても本棚をオープンにという
ことが継続されるのならば園内のコンセンサスや協力体制を
つくらなければならないと思います。

スーパービジョンは日々に追われがちがちな担当担任の視点
に一石を投じる意味合いは大きいと思います。
ただ、一方で、担任に文脈もしっかりくみ取ってあげたい。

管理職は個と、育ちをみれる状況にある。
担任はそれに加えて集団がある。
個も集団もという求められていることを包括していくスーパービ
ジョンを提案していきたいものです。

この園では加配についても話しました。
個につくことのメリットも弊害もある。
複数、支援が必要な個がいる。
そんな時代に必要なのは、「加配」じゃなくて「先生がふたりいる
クラス」という運営なのかもしれないねと話しました。

どっちかをとるのではなく、いろんなものを包括して育ちをささえ
るという点で、インクルーシブやユニバーサルデザインの視点が
ここでも何かを教えてくれそうです。

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