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どうにもならない時期

 あるケース会議で「どうしたらいいですか?」2点。2人。
行動問題が顕著なのですが、それをどうこうという感じではな
いのです。
そこだけ対処してもダメなのはみんなわかっている。
全体像が揺れている。荒れている。
そんなだから集団にはまらない。秩序にはまらない。
大人の手の中には入ってこない。

私はきっぱりとわかりませんとこたえました。
対処で今、この個たちが揺れている世界にはアプローチでき
ないのです。

ひとりはどう考えても関わってほしいのです。
注意引きの中で暮らしているのです。学校状況、生活状況が
あるけれど、とにかく構って欲しい。
みんなとなんかやれない。自分をみてほしい。
ただ、そんなヒトが集団にいるから支援者の世界がまわらない
だけ。
構ってあげましょう、意図的に。
やがては条件や見通しもつけてあげましょう、支援者の手の中
に入るように。

もうひとりは重度感が強い個。
感覚的な部分が目立ってきて、今までできていた部分が崩れて
いるようなそぶりも目立つ。
まずは環境の整備や工学的対処を考えて行動問題の予防を。
もの、ことに目が向くように。
行動問題に着目しすぎないように。いちいち、言語化するな。
余計な注意叱責するな。
わかりにくいヒトに余計な言葉を吐くのは支援者の自己満足。
ほめよう。肯定的なストロークでかかわろう。
意図的にかかわろう。

「やがて」を大事にする時期ってありますよね。
そこに向かってじっと関わる時期。
いま、そこでをやっていく時期。

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支援の手がかり」カテゴリの記事

コメント

「やがて」を大切にする時期ってありますよ。要請があって幼小中高にお邪魔して最も感じることの多い気持ちです。この記事では発達的な段取りを保障するために…の「やがて」ともとれますが、勿論、行動の形成を図っていく場合においてもおなじことですよね。それをターゲットにステップを組んでいく必要があるだろうということを話し始めると、なんだか緊張していた空気が抜けていくようになり、「やっぱりそうなんでしょうね」(目の前の問題となる行動をなくしてくれればそれでいいのに…)などと言われます。きっかりとした見通しを示せないこちらの弱さもアリなのでしょうが、「まずはココを目指して」などと問題に直接的な対応を示さないと、途端に気が抜けるようです。発達を知って欲しいとか行動形成の手法を知って欲しいなどとは言わないけれど、「ウチは特別支援にも力を入れます」という小中高であれば、特別支援教育=問題への対処などという単線的な考え方はしないでいただきたいものだと切に願うものであります。

投稿: 923 | 2012年7月23日 (月) 08時39分

923様、お久しぶりです。

 「短期の特効薬が欲しくなる。」支援者の性なんですかね?
ただ、プロセス、ステップや時間軸がないと解決しないこともある。待つということが必要であるということを受けとめられるためにはクールな状況やスタンスが維持できないと難しいのも本当ですねえ。

投稿: けやき堂 | 2012年7月23日 (月) 14時13分

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