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2012年12月

どこにたつか?

 いよいよ大晦日です。
今年も暮れていきます。
いろいろなことがありました。
いろいろなことを感じています、思っています。

最近、ふと思い出したことがあります。
「のび太がいないとドラえもんは始まらない。」というテレビ番組
アメトークのび太ほっとけない芸人での一言です。

思うのです。
これ以上の存在の肯定はないと。

適応論で語れば不適応なのかもしれません。
けれども、そうでない眼差し、個別性や多様性、物語性で見た
ときにみんなと違う育ちは豊かな育ちになります。

こういう視点だいじにしたいと思います。
自分のまなざしを疑う。
昔の思考や習得したスキルに頼りすぎない。
新しいスキルの獲得を目指す。
どこかにはめようという狭量を恥じる。
肯定的に、許容度高くみる。

個人的にはダイバーシティやナラティブ、アドラー心理学あたり
を新しい指針にしていったらいいのかなと思っています。

りフレームの重要性を思います。
考え方を変えれば状況がかわらなくても新世界は訪れます。
状況をかえるためには考え方を変える必要性があります。
「支援」ということばを変える必要性を思っています。

今年も一年間、このブログをのぞいていただいてありがとう
ございました。
来年も新世界を探すために、ここで言葉や気持ち、考え方を
整理していきます。

よいお年をお迎えください。

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肯定的なストローク

支援の基本の基本、土台の土台って何かなと考えています。

きっと課題のある育ちを肯定した、許容度高く柔らかい接し
方がそれなのかしらと思います。

けれども、これって猛烈に難しいのです。ヒトのやることやらな
い、マイペースで、空気を読まない、要求強いがこっちには合
わせてくれない、落ち着きのない方を柔らかく肯定的に理解し、
そういうやり取りするというのは至難の技です。
だからこそ、支援者に修業と学びが必要で、ここができている
ということを技術があると言えるのかもしれません。

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支援の基盤となる理解

 最近、思っています。
「失敗から学び取り、修正できるのは成功が多いヒトだけだ。」
「注意されたり叱られて修正できるの褒められることが多いヒト
だけだ。」

発達の課題を抱えているこどもたちは普通のこと普通にするこ
とが難しく、失敗が多いのです。
そこからくる不全感や自己肯定感の低下、そのことはもはや周
知されているはず。

ということは学びのスタイルは違うのです。
・彼らを失敗させてばかりではいけない→エラーレスラーニング
・彼らは褒めなくては豊かにならない。
このことは大多数のヒトの学びのスタイルとはまったく異なるはず。
大事にしていきたいのです。

そして彼らに向き合うということは与えることが基盤。
与え方について考えていきたい。

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「声かけ」は手立てではない。

 2週連続でプラン作りの研修会でした。
手立てを考える際の基本とポイントの話です。

「声をかける」は手立てではありません。
けれども、手立てに書いてしまうフレーズです。

声をかけただけでは取り組めないヒトに個別のプランを立てて
いるのです。言ってやるなら不必要。
手立てとは道具を使い、環境設定をし、関係で支え、意図的な
配慮を伴った支援者の具体的行為のことだと思うのです。

まあ、声をかけるという手立てがない訳ではありません。
ただ、その行為を取り組むように声をかけるとかある行為を
しないように声をかけるという直接的な言語的援助は効果
がない。

手立ては具体的に、だと思うのです。
おくちじゃなくて。

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乗り越えていく育ち

久しぶりに療育教室にじっくり関わりました。


ある個の育ちの過程がみえて感心しました。


3歳の節目を越えて系列化の段階に到達した彼は、ちょっと前不安でいっぱいでした。
自己対象化できるようになり、客観視できるようになります。できない自分や頑張りたいけど頑張れない自分が意識されちょっと意気消沈。友だちとの関係もなんだかかたくて受容度が低かったのです。

それから数ヶ月。ある作業を一緒にしましたが、意欲的でなんだかキラキラしています。
作業を選びとりもっともっとと待っています。ワーキングメモリーの問題もなく手順を追ってこなしていきます。


ちょうど御家族ともお会いして様子をうかがいました。
生活の中の過敏性やこだわりが解消されて流れている。
園でも適応して友だちと約束して遊べるようにもなってきたとのことです。


なにがかわったのか?
ちょっと難しいのですが、彼なりの系列化の深まりなんだろうと思います。

「できる」「わかる」と「関わることができる」の充実は彼の充足と安定、意欲につながってきたようです。
早期療育も三年目、強い過敏性やかたいこだわりもみえなくくなってきました。そんな所の安定感、落ち着き。
ここ数年、積み上げた療育の成果が年長さんで充実するケースを多くみます。3年から4年の期間をかけることができたケースは最後の年に大きな成長がみえるのです。
IQが10も20ものびて。

時間の積み重ねをみることができると、いくつかの発達の節目に出会うことがあります。
そこを乗り越えていく育ちに向き合うのは本当に嬉しいことです。

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「おとうさん、みたい。」

ある日のことです。
小さい頃から長く入所している子に「せんせい、おとうさんみたい。」と言われました。
嬉しくて嬉しくています。


部屋がちょっと具合わるくて困っていたのでさっと大工仕事をしてあげたのです。

父も母も知らない子です。不安もつよい子です。知的にも課題は大きい。
そんなこの子の前に時間がかかったけれど家族のように立つことができたこと、この子にそう思ってもらえる関係になったこと、この子にその育ちが到来したこと、嬉しいなあと思うのです。


おとうさんみたいなんてそう何度も言ってもらえない。
何度も言ってくれなくていい。でも、この一言は私のキャリアを支える言葉になるのです。

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介入

 週末の短期利用がにぎわっています。
どういうわけか思春期の中学生の乱れが今年は大きく、家庭
生活にも大きな影響が出ているケースばかりで日程の奪い合
いといった感があります。

こだわりが強くなっている。拒否性が強く登校できない。
他害や家族への暴力が目立つ。

どうしてでしょう?
正直なんともいえません。
本人のもっている特性の強さ。家族の介入や調整の弱さ。
両者が予測されますが、両者は互いに影響しあってもおり、難
しいです。

あるケースです。
中学生ですが、こだわりが強くきょうだいに暴力をふるったり
しています。友人との相性もあり、何もしていない相手に掴み
かかるといった状況もあります。
家族のレスパイト中心の利用をしています。

利用日のこと。
さっさと食事を終えたその個はフラフラしています。
何かと思いきや、他者の食事の片付けや必要でおいてある道
具をみんな片付けてしまっています。
そのうち、まだ食べているヒトの食器まで片付けはじました。

たまらず私は介入。
戻してもらいました。
パニックです。自傷です。

けれども、これは介入しなければならないのです。
他者を巻き込むこだわりは社会生活を困難にする。

しばし揺れましたが次第に落ち着いてきました。

介入されなくなる不幸もあるのではと思っています。
あらわれが顕著、反応が顕著。
触らぬなんとかになってしまいます。
そのことはまたあらわれを強化します。

いつもいつも介入する訳ではありませんが、
他者がいること、世の中思うに任せぬ事ばかりの香りをちょっと
かいでほしいと思うのです。

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最新モード

 FNS歌謡祭なんてのをみてちょっと思ったこと。
数日前、新人スタッフくんと話したことを思い出したのです。
青年達の支援をはじめた彼は、こどもたちを枠にはめすぎな
のではないかといってたのです。

それがなぜFNS歌謡祭と関係あるのか。
ジャニーズの様々なグループの衣装をみていて感じたことです。
みんなそろいの色味のジャケットきたりしています。
全体のシルエットはまあだいたい同じ。
けれども、同じ物を全員がきている訳ではないのです。
よくみると靴が違う。アクセサリーが違う。ネクタイが違う。
ジャケットもよくみると形が違う。
個のキャラクターにあった多様さが提案されています。
かっこいいんだな、これが。
グループのカラーもみえるし、個もみえる。
こういうことなのかなと思ったのです。

我々は赤いジャケットはまず着せてあげなければならないのだ
ろう。
そして、その上で個性を生かした育ちを支えていきたい。
ひとりひとりの良さをみつけて。

そして、圧巻だったのがオープニングアクトのSMAP
全員が全く違う衣装を着ています。
けれども、確かにSMAPで、ひとりひとりが豊かで。
オープニングが盛り上がったこと。
行く先はここなのでしょう。

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「甘さ」で支援する

最近、思うのです。
大事なのは「甘さ」なのだと。

「甘やかすな!」と言いますがそれはたっぷり甘やかされたとい
う土台がある場合に言えることだと思うのです。今の時代、そん
なにこどもたちは受け止められても包み込まれてもいないので
す。甘やかさないでどうすると思います。
「抱き癖がつく!」もおんなじです。
癖がつく程抱かれてなんかいないんだから…

先日、ある個がトラウマを告白しました。
そして、そのことを告白することの恥ずかしさ、理解されない不
安、理解されないでただただ叱咤激励されることへの失望を話
してくれました。
けっこう深いトラウマと失望です。
この失望は大人への、支援者への失望なのです。
問われていることの大きさに胸が塞がりました。

押し出す以外の支援もある。
いつもがんばらせるだけの支援が支援か?

私は最近「甘さ」を技術としてなんとか習得しようと腐心していま
す。
おっかないおじさんだからこそ。

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薬物療法の効果と適用

 あるケースの投薬開始前後の様子です。

多動性はそんなに高くないのですが、注意の転導性が高く、
刺激にも影響されやすいのです。
ワーキングメモリーの問題もあってホントに忘れてしまう。

ちょっと大きいのは攻撃性。
ここは生育歴の問題から来るものだと思います。
特性だけではそんなあらわれにはならないはず。

ドクターに相談してコンサータが処方されました。

経過ですが、ちょっとお薬がきいているかもしれないようです。

・刺激の選択性が出てきました。
周りに影響されない場面が増えてきたり、行動の自己決定
や自律がみえています。

・保持ができてきました。
しなければならないことに戻る。忘れないで取り組むことが出て
います。

・なぜか攻撃性が軽減
まわりがなんにもしていないにつっかかる。余計なことを言うが
減っています。

・遊びが維持されている。
すぐに飽きてしまったヒトでしたが、一定のやりとり、遊びにと
りくめています。

・自己肯定感の向上
そんな訳でおちついているねえ~と褒められるのでうれしそう
です。

ちょっとはまってきています。
主訴の攻撃性の軽減にうまくつながってくれればと思います。
・衝動性の軽減→衝動的な攻撃、悪言の減少
・集中、保持→とりくみの改善→ほめられる→穏やかさ
・トラブルの減少→穏やかさ
・ほめられる→穏やかさ

このケースは養育×特性で前者の影響の大きさもそれなりに
と感じていたので、お薬どうかな?とドクターもおっしゃってま
したがいい方向に向かっています。

そしてこのあとが肝腎。
到来した穏やかさや落ち着きの中でよき学びと関係を。
薬はきっかけで手だてではないはずです。

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