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2015年1月

検査って必要?!専門職に何をやってもらう?!

 支援システムをめぐって意見交換する会をやってみました。
特別支援教育を巡っての議論の中で心理さんに
「検査って必要?!」という元も子もないお尋ねしてみました。
システム検討って当然のことを見直す視点からでないとはじ
まらないと思ったので…

そこでのお答えは「必要ないかもしれません。」とのことでした。
理由は大体、想像がつくと思いますが、検査が支援に生かさ
れていないからだそうです。
もっというと検査を受けるという行為そのものが問題提起や支
援の入口にされることが多く、そこでとった検査データが支援
につながっていかないことが圧倒的に多いのだとか。
また、就学指導に数値を使うための検査も多いようですし、支
援のためのアセスメントで言えば観察や学校からのレポート
でまあ現状は何とかなるということでした。

もうひとつ乳幼児健診での心理さんの役割についても苦言
をいただきました。
あるまちでは心理さんに見立てを依頼するケースがあまりに
多いので、ちょっと見直しと検討を依頼した所、ケースは精査
されたそうです。
どういうことか?
健診での保健師さんたちのアセスメントが心理さん任せにな
って弱くなっていたということです。

両方とも実に示唆的なお話です。

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愛着障害に向き合う

 最近であったおこさんのあらわれです。
これを「反応性」愛着障害というのだろうなと実感しています。

誰にでも薄い愛着を示す。
・私そんなに関わっていないのですが、「大好き」といわれてい
ます。本人は他でも口にしているのですが、正直、私は面食ら
っています。好きになられるいわれがないので???だらけ。
私は本人の受け入れ手続きを最初にしたヒトという弱い関係
でしかありませんが、そういう表面的な、部分的な関係につな
がっていかねばならないのだろうなと感じます。
・本人を支援するヒトは施設という都合上かわります。
そのひとりひとりにベタベタし、密着を求め、分離不安を訴え
ます。私は毎日居るのでクールにみていると、それが毎日誰に
でも行われているので表層的だなとわかります。

不安感の強さと逆説
・とにかく誰かがそばにいないとだめで、ヒトの名前をすぐに
覚えます。でも、入口が開いていると外へ出ていってしまう。
必要な場面でも扉を閉じたり鍵をかけると不安がります。

待てない
・能力的な問題ともリンクしますが、あらゆる場面で待てませ
ん。知的には見通しがもてる能力あるはずですが、同じこと
を繰り返して尋ねます。ふわふわふわふわしています。
・食事の話ばかりします。
精神的に満たされていない個は食にどん欲になりがちだな
という実感がありますが、視点をかえると3度の食事が安全
と時間の目安になるのだろうなとも思います。

両面感情
・ある日のこと。
テレビの前でうつらうつらはじめたので、布団でねようと声
かけました。すると「寝ない。」と大騒ぎ。
願いとあらわれ、表出が逆になること多いです。

図に乗る、巻き込む
・かわいいし、かわいがろうと大人は当然します。
すると、抑制がきかなくなってしまう。
・切り替えができません。充足しません。
「一緒に」「いかないで」を連呼。優しい大人は釘づけになって
しまいます。

こんなあらわれです。
私、どんな試みをしているかというと、「反応性」愛着障害に
反応しないことにしました。

事実や状況、すべきことにしたがってこのヒトを導きます。
けっこうノーもいいます。わかるかどうかわかりませんが
理屈もいいます。
ダダこねてどうにもなっていない関係に介入して節目をつくり
ます。
はたからみると、おっかない大人にしかみえないのだろうな
と思います。

ただ、一貫性が大事だと考えています。
大人の気分や都合で養育態度がかわることで被虐待の
こどもたちはゆれるといいます。
ネグレクトと身体的虐待ではまだ身体的虐待の方が幾分
予後がよいのだそうです。
それは間違っていてもある方向性の支援が一定している
からだとか。放置がいちばんゆれるのだとか。
また、受容的な、関係保障的なあらわれは他のスタッフが
しているので、役割分担として他のアプローチをしようと考
えています。
加えて、勤務体制として他のスタッフの勤務は流動性が高く
そのことにより、この個との関係・支援にも影響が出ています。
優しくしてくれるヒトがいつもはいないという状況は、優しく
される側にもする側にも影響が出ています。
いつもいるヒトのまなざしで関わる必要があるかなと思って
やっています。

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就労のために必要なスキル

 ソフトスキルとハードスキルという言葉があるそうです。
ハードスキルは直接的な仕事の技術、ソフトスキルは直接
的ではないけれども仕事に関係するコミュニケーションや職場
等での振る舞い方、身のこなしや身支度などのスキルのこと
だそうです。
ハードスキルも大事だけれど、ソフトスキルが就労の上で果た
している役割は多いそうです。

そして、やはりとお思いでしょうが発達に課題がある場合は
ソフトスキルにつまづきがみえるのだとか。
ソフトスキルが体系化しにくく、支援しにくい性質を持つことに
も起因しているようですが、この2つのスキルによって就労が
なりたっていることを確認しておきたいものです。

支援の役割分担やスモールステップを考える時には重要な
まなざしになりそうです。
うちの施設では昼間の作業学習でハードスキルの習得を
支援し、寮生活でソフトスキルを支援する。
こんな棲み分けができそうです。

ソーシャルスキルトレーニングはソフトスキルの一部をなして
います。その他の生活上のスキルの支援のことをライフスキル
トレーニングやサバイバルスキルトレーニング等という実践も
あるようです。

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「通級指導教室の現状」で考えたこと

 前回の記事からの続きです。
単純に発達障害に起因する課題を支援することだけが通級
指導教室の役割ではなくなってきているとすると、そこで行わ
れるべき支援とは何だろう?ということになってきます。

ソーシャルスキルトレーニングや学習支援は比較的落ち着い
た自己があり、自己の課題についての意識があり、かえたい
願いがあってはじめて成立するものです。
そんな状況にないこどもたちにどう向き合うべきかを考えて
います。

ヒントになりそうだなと思ったのは、施設同士の研究集会で
学んだ「振り返り」の大切さということです。
衝動的で記憶もあいまい、感情も乱れがちが彼らと向き合っ

・何かあった時の事実を確認し
・感情を共有し
・どうすればよかったかと一緒に考えて
「自己」で行われるべきプロセスを「一緒に」やっていくことの
大切さを学びました。(確か記事にしました。)

もうちょっと言葉をかえると、「教える」とか「指導する」
「支援する」以前のプロセスを大事にしていくことなのかも
しれません。
共感やラポートという言葉で表現される、「教える」「指導」
「支援」の前に形成すべき関係を目的にしていくことになる
かもしれません。

手段を目的をすることになるのかもしれませんが、最近
思うのはスモールステップってそういうことまで含むのかも
しれないと考えています。

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通級指導教室の現状

 専門家チームで通級利用者の審議をしました。
手続的には就学指導を通ることになっています。
就学指導にも出ていますが、より具体的な状況がわかりまし
た。
ひとこと…ショックでした。

概略、「通級指導」の場ではなくて「通級」の場…とにかく通って
来る場になっています。
過敏で不登校、要保護児童、認知が歪んでおりやはり参加が
難しい。本来は特別支援学級に学籍の移動することがよいの
だけれども家族の支持が得られず通っている。
「基本的には通常の学級で学習が可能で…」という基準には
当てはまらない、とにかくこの個に学びと関係を保障する場を
という考えで運営されていることがわかりました。
基本的な趣旨であるソーシャルスキルトレーニングや学習の
支援ができている個はどのぐらいいるのか…

となった時に担当の先生方の日々に努力と感謝をせざるを
得ません。
市町域の困難事例にまっしぐらに向き合うことは日々チャレン
ジであるはずです。
通級が抽出による個別プログラムの支援が目標であることは
確かですが、アセスメントと愛着の形成・自己肯定感・関係
性の保障というものもかなり大きな目標になっていることを感
じました。

他の地域ではいかがでしょうか?
レポートしていただくと嬉しいのですが。

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